[コメント] 冷たい熱帯魚(2010/日)
ボーダーレスに狂気を見え隠れさせるでんでんの恐ろしさ。熱帯魚屋の二階事務所はサスペンスの牢獄。品のないヒッチコックといった趣き。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「おまえは何一つ解決できやしない。俺は全部自分で解決してきた!」と凄む説得力。
買い漁った冷凍食品を電子レンジにぶち込むオープニングの食卓シーンからして笑撃。あんなに胸と尻と太股を強調した格好の主婦なんて明らかにおかしいのだが、それをあえてやってみせるところに映画の破壊力が噴出する。
謎のバイトギャル集団、店に押し掛けるちんぴら連中、渡辺哲と黒沢あすかの陰謀・・・思わせぶりな要素を映画はぶっちぎって進んでいく。
ただ、でんでんが去ってサスペンスが消失してからのラスト30分はいただけない。一見、破綻演出を装っているけど、苦し紛れの作劇逃避じゃないか。『シャイニング』に通じるものを感じる。
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