[コメント] トスカーナの贋作(2010/仏=伊=ベルギー)
贋作をモチーフに、虚構(妄想)が現実とシームレスに溶け込んでいく、独特の作品世界を支えるジュリエット・ビノシュが素晴らしい。時に高揚し、時に落涙し、感情の起伏を画面から横溢させる。胸元のユルさにも唆られる。
それにしても、相手役にどうしてこんなつまらない俳優を起用したのだろう?英国人の生硬さを表現したかったのかもしれないが、例えばこれがコリン・ファースあたりだったら、もっと味が出ただろうに。
デルピー、ホーク&リンクレイターの「ビフォア〜」三部作とどうしても比較してしまうが、こちらの会話劇はちょっと高尚なところを狙いすぎか。英語、イタリア語、フランス語の理解可否によりコミュニケーションが非対称になるのは面白い。
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