[コメント] ビフォア・ミッドナイト(2013/米)
二人の痴話喧嘩が実に普遍的というか平凡で月並みなものに収斂していくことに一抹の寂しさを感じる。若さはそれぞれに多様であり、老いのカタチは誰しも等しいということか。
そして、同じく歳を重ねてきた同世代としては、容色劣化した二人の姿に身につまされる感もある。肌蹴た胸を隠すこともなくスマホで話すデルピーの恥じらいなき姿が可笑しくもあり、哀しくもあり。
前2作との比較で云えば、ダイアログが主演二人に限定されなくなったことが指摘できる。その分幅が広がったという気はする(特に食卓での掛け合い)が、やはり二人が延々と歩きながら喋るシーンにこそ味があったようにも思える。
1作目のウイーン、2作目のパリに続き、ここではギリシャ。「場」の映画としての矜持は維持されている。
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