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[コメント] ハドソン川の奇跡(2016/米)

実話、美談であることや真相を探るミステリは本質ではなく、これは「決断と責任」を描いた物語だ。その点でとてもイーストウッドらしい。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







と言いつつも、ハドソン川への着水、それに続く脱出と救出を再現したシークエンスは映像的にも大興奮で、極めて秀逸。時間軸をあえて組み替え、シミュレーションやコクピット音声の再現も交えて、少しづつ角度をずらしながら過程を何度も繰り返す。そのリフレインが真実をあぶり出していく加減が実に巧みだ。

極め付けは、エンドクレジットに重ねられる”リアル”な人々の姿。ベタといえばあまりにベタな演出だが、ベタならではの幸福感をあえて醸しているところが円熟。

(評価:★4)

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