[コメント] メッセージ(2016/米)
突然の宇宙船の出現により世の中が騒然とする状況との対比で、奇妙なほど静かに徴用され、次第に「彼ら」とのコミュニケーションに魅了されていく主人公の姿が、世俗が削ぎ落とされていくような清々とした空気感を生む。前半は不思議な魅力がある。
タコ足で墨を吐くというあまりにベタな彼らの造形には、随分思い切ったなと逆の意味で感心してしまった。
後半の展開には、やや頭でっかちな理屈っぽさを感じてしまったのが残念。神秘と通俗のバランスを維持しきれなかった印象。エイミー・アダムスはよいが、ジェレミー・レナーとフォレスト・ウィテカーのキャラクタは作劇にいまいち活かされていない。
なるほど今ハリウッドで、中国を描くとこうなっちゃうのね。もっと合理的過ぎるくらい合理的な国だと思うけど。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。