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[コメント] 運び屋(2018/米)

一言で表現するなら、緩いサスペンス。今のイーストウッドじゃなきゃ撮れない映画。
緑雨

クライム・サスペンスとしての演出の冴えに衰えは見られない。ガレージでのブツの受け渡し時におけるマフィア連中とのやり取り、ドライヴ中に警察官に呼び止められる件り。発する言葉を誤れば一瞬で暴発しそうな緊張感。この辺りは、西部劇やダーティー・ハリーシリーズから綿々と培ってきたイーストウッド映画の一つの系譜。

そこに映画史上稀にみる超高齢の主人公ならではのキャラクタが生み出す妙味が加わり化学反応を起こす。即ち、人生を楽しみ、奔放に生きてきた主人公は達観の境地に達し、いかなる危機的状況に晒されたところで命など惜しくない。唯一の心残りである家族との絆さえ修復できればそれこそ怖いものなしである。もちろんこの主人公のキャラは、イーストウッド本人の生き様と容易に重ねて見られることを我々は意識しないわけにはいかない。まさに最強。

今のイーストウッドじゃなきゃ撮れない映画だろう。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)おーい粗茶[*] ナム太郎[*] 週一本

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