[コメント] 天気の子(2019/日)
広げなくてもよい風呂敷を広げている。
前半から中盤にかけての世界構築は素晴らしい。雨が降り続く東京という物語舞台のファンタジー性と歌舞伎町の残酷なリアリティが絶妙なバランスで混在し、晴れ女の能力でその世界を打開し陽光が射し輝く映像は美しい。登場人物の設定のご都合主義を吹っ飛ばす魅力がある。RADWIMPSの楽曲も前作以上に嵌っているのではないか。
が、この作劇展開で、なぜにあのような大げさなクライマックスを持ってこなければならないのかが理解できない。私的な物語に留めておいても十分に魅力的なのに。その割に何もなかったかのようなラストの後日譚が拍子抜けするのだ。
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