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[コメント] セックスと嘘とビデオテープ(1989/米)

ソダーバーグ弱冠26歳にして…と言われるが、こんなこっ恥ずかしいの26歳くらいじゃなきゃ撮れないだろ、という気もする。「セックスと嘘とビデオテープ」の「嘘」がうまく描けていない。
緑雨

ほぼオール会話劇であるにも関わらず観ていて飽きがこないのは、キャラクタの設定演出とダイアログ設計が相当周到に作られているから。マクダウェルとサン・ジャコモは、反りが合わないんだけどどこか通じ合っている姉妹の有り様を見事に体現しているし、スペイダーのある意味気味が悪いくらいの神秘な説得力も絶妙、ギャラガーもつまらない小物ぶりを好演している。しかし「男は魅力を感じた女を徐々に愛するようになるが、女は愛を抱いた男に徐々に魅力を見出していく」なんて名台詞よく出てくるね。元ネタがあるのかね?

タイトルの3要素のうち「嘘」だけがうまく描けていないように思う。そこがうまくいっていれば、ビデオテープの役割も一層の効果を生んだのではないだろうか。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ゑぎ[*] けにろん[*]

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