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[コメント] ディア・ハンター(1978/米)

前半、結婚式が行われるのはロシア正教会だし、パーティもロシア式なんだよね。彼らはロシア移民。だから「ロシアンルーレット」ってわけではさすがにないとは思うけど。
緑雨

彼らがロシア移民コミュニティという米国の中のマイノリティ集団に属していることは、この映画の隠れたテーマを反映していると思う。ベトナムは借景でしかないのだ。クレアトンの街並みが映るたびに目に入るロシア正教会の建物。メリル・ストリープの父親は飲んだくれだし。クリストファー・ウォーケンが医師から「ロシアの姓だな、移民か?」と訊かれ「アメリカ国民だ」と答える場面、そしてラストの"God Bless America"が印象深い。

冗長さ、ご都合主義、距離感を描けていないなど、技巧的拙さを指摘することは容易だけれど、とにかく切なさだけは群を抜いている映画。ウォーケンやジョン・サヴェージジョン・カザールの弱さと対比することで際立つ、ロバート・デ・ニーロの異様なまでの強さがまた逆説的に切ないのだ。

(評価:★4)

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