[コメント] 評決のとき(1996/米)
確かに、結果的には人種差別の根の深さや陪審制の弊害を考えさせられる作品になっているが、それが製作者の本来意図した目的だとは思えない。陳腐な感動を狙って失敗してるだけだと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「無罪」評決でハッピーエンドなんてどう考えてもおかしい。無罪ということは心神喪失が認められたってこと?それは無理があるでしょう。情状酌量による大幅減刑が妥当でしょ。
それはさておき、正義のために戦っているはずの弁護士チームがどうにも頭悪そうで真面目にやってるように見えず、応援する気になれない。マシュー・マコノヒーはなんかヘラヘラしてるし、サンドラ・ブロックは遊びに来てるようにしか見えない。ドナルド・サザーランド演じる師匠弁護士もどんな人物なのか説明不足でさっぱりわからない。さらに、散々危険な目にあってるにも関わらず用心が足りないもんだから、家は焼かれるは、秘書の旦那さんは襲われて殺されちゃうは、サンドラ・ブロックは誘拐されるは、非常に頭悪い。途中、マコノヒーとブロックが死刑制度の是非をめぐって論争になりかけるところがあったので、後々ストーリーのポイントになるのかと思ったら、その場限りで特に理由も無いまま仲直りしちゃうし、なんだかとってもいいかげんな人たちに見える。
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