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[コメント] ティファニーで朝食を(1961/米)

都会に生きる男女の、自由とウラハラの孤独。この普遍的なテーマは色褪せていない。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「君は自由に固執してカゴに入るのを恐れている。でも自分でカゴを作っており、そのカゴにいつも逃げ込んでいる。」ポール(ジョージ・ペパード)がホリー(オードリー・ヘプバーン)に言い放つこの台詞。なかなか身につまされるものがある。

男を夢中にさせておいて、邪気無くスルリスルリと身をかわしていくホリー。でも、身をかわし続けた先には…満たされない寂しさが残っている。ポールはポールで、ヒモ生活に馴染んだ自分の生き様を不甲斐なく感じていて。夢を追って出てきたニューヨークで、自由でいられる心地よい居場所を見つけたのに、そこにも本当の幸せは無かった。そのことに気づいていながら目をそらして生きていく。そんな寂しい都会人の心理。

原作は読んでませんが、これ原作の方がずっと良いんだろうな。うまく作ればもっともっと良い映画になったような気がする。結局、オードリーと、ニューヨークの街並と、マンシーニの音楽におんぶにだっこになってしまっている。まあ、それだけあれば十分、という話もあるが…。

それにしても、映像が綺麗なだけに、ユニオシ氏のおぞましい姿態まで鮮やかに映し出されてしまうのは困ったもんだ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] けにろん[*]

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