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[コメント] 盲獣(1969/日)

なんだか妙に説得力を感じてしまった。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







触覚で味わう芸術だってあって然るべしだと、確かに思う。

また、触覚が研ぎ澄まされていくにつれ、それが痛みへの欲求へとエスカレートしていくというのも理解できるような気がする。

妙に納得してしまった。どうも筋が通っているような気がするのだ(おかしい?)。

なもんだから、本来感じるべき変態性をあまり変態と感じられず淡々と観てしまったのだ(やっぱ、おかしいか)。

それと、緑魔子が色仕掛けで船越英二を翻弄し母親との仲を裂いていく前半部と、倒錯の世界に陥っていく後半部、それぞれがとても面白いんだけど両者がうまく融合していないような気がした。2つの別個のドラマが接ぎ木されたみたいな印象。

彫刻の手足が、ボトッ、ボトッと落ちる演出なんかはけっこう好きなんだけど。

(評価:★3)

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