[コメント] 花様年華(2000/仏=香港)
チャイナドレスを身にまとい美しい流線形を顕わにするマギー・チャンが潔癖さを捨てることができずに煩悶する姿は男の目にはまさにエロスとして映り、
それを眼前にし欲望の衝き上げを抱えながらも悶々とした振舞いしかできないトニー・レオンの姿もこれまた一つのリアリティである。
カメラと人物の間に、壁やら扉やら窓やら仕切りを設けるカットが淡い色彩と相乗して空虚な疎外感を高め、多様なBGMも時に情感をもたらす。特にナット・キング・コールの「キサス・キサス・キサス」が印象的。
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