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緑雨さんのお気に入りコメント(1/181)

ミッドナイトスワン(2020/日)★4 日本の『真夜中のカーボーイ』とおぼしき、愚かしくもゴシック美に溢れた同性愛者たちが辿る顛末。よもや草なぎ剛 が女を一作を通じて演じきれるとは思ってもみなかった。服部樹咲も立派に、女たちの愛を受け入れる「愛の器」を演じ切る。 [review] (水那岐)[投票(1)]
ミッドナイトスワン(2020/日)★3 草なぎ剛−凪沙(なぎさ)と服部樹咲−一果(いちか)との心の融和をもたらすシーンが、あと一つ二つ、マンションの部屋での生活描写としてあればいいのにと思う。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
秋日和(1960/日)★5 ほとんど完璧な映画。少なくも、徹底的に意識して完璧が目指され、具現化されているのではないか。例えば完璧なアクション繋ぎ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
わらの犬(1971/米)★4 フォーカスアウトしたクレジット画面。徐々にピントが合うと、教会の墓地の俯瞰で、子供らが墓石の周りを回る。本作も子供のシーンから始まるペキンパー作品。主人公デヴィッド−ダスティン・ホフマンの町での買い出し場面に繋ぐ。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
生きる LIVING(2022/英=日)★3 クレジットバックは1950年代の記録フィルムか。当時の映画みたいなクレジット。駅のホームから始まるが、列車(汽車)の活用は本作のポイントだ。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
生きる LIVING(2022/英=日)★3 カズオイシグロなりに名作の再生を試みたのかも知れないが、結果として改変によってオリジナルの妙に気付かされるだけになった。☆3.5点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票(2)]
生きる LIVING(2022/英=日)★4 黒澤版では冴えない小役人が、本作ではイギリス紳士然としたキャラクター造詣という違いはあるものの、オリジナルにほぼ忠実なリメイク。 [review] (jollyjoker)[投票(2)]
仁義なき戦い 代理戦争(1973/日)★4 この映画は観客のための丁寧な描写を叩き壊して成功した。突如の銃撃。突如の手打ち。突如の裏切。シーンと無関係な流行歌。新聞紙面とナレーションだけで描写されるプロット。スチル写真でしか出てこない神戸と広島の大ボスたち。最高だ。 (ジェリー)[投票(2)]
仁義なき戦い(1973/日)★4 任侠から実録へと、不可逆の道を進んだ東映ヒストリーの里程標。鶴田、高倉、藤の映画に残存していた「父親」が綺麗に消え失せた。人の情けも消えた。よく見ると義理すら消え失せている。自分勝手と裏切こそが生存原理。生々しい戦後史ビジョン。 (ジェリー)[投票(2)]
はじまりのうた(2013/米)★5 今よりほんの少し相手を思いやると、なんだかうまくいく。そんな感じ。悪い人がでてこなくてキュン&ほんわか。スティーブジェームズ・コーデンサイコー。 [review] (jollyjoker)[投票(1)]
ミナリ(2020/米)★4 民族差別のない理想郷として描かれた米アーカンソーのど田舎で個の信条で生きる家族の内部軋轢が精緻に描かれる。夫婦の掛け違えた未来図は家族に降りかかる困難によって押さえ込まれて済し崩しに生きてくしかない。それも又家族というものだという肯定感。 (けにろん)[投票(1)]
ミナリ(2020/米)★3 いかにも映画芸術科学アカデミー会員が好きそうな、説明的アメリカ映画になっているのではないか、と危惧していたのだが、いや、なかなか曖昧な部分も多い、奥床しい映画だ。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
大人は判ってくれない(1959/仏)★3 こんな風にして若者は堕ちて行くのだと、感慨深かった。が自伝と聞き、特別な例とも思える。‘ヌーベルバーグの代表作’らしいが、こんな内容の映画は今迄なかったのか、とも考える。 [review] (KEI)[投票(2)]
大人は判ってくれない(1959/仏)★2 ヌーベルバーグとはよく言ったもので、確かにその映画群が束ねられたときに起こった「うねり」の価値は映画史上認めざるを得ない。しかしその一本一本の評価となると、無邪気で素人的な傲慢さと表現上の確信犯的美しさの欠如が鼻につきどうしても疑問が残る。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
大人は判ってくれない(1959/仏)★3 不良少年ものとしての殊更な刺激があるわけではない。教条主義の裏返しな親や社会への反動もベタついた甘えもない。そういう旧来のドラマトゥルギーを否定し少年期特有の快楽追求の生理を描くことに特化。レオの発見も大きかった。只若干言い訳めいてる。 (けにろん)[投票(1)]
大人は判ってくれない(1959/仏)★4 あの頃俺は若かった。大人になって判ったこと。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(10)]
PLAN 75(2022/日=仏=フィリピン=カタール)★3 フォーカスの外れた通路のショット。このプロローグには度肝を抜かれる。被写界深度の演出、窓ガラスの造型が面白い。ゆったりとしたドリー前進移動が用いられるが、これは全編要所で出て来る。ヴィルヌーヴの映画のような重低音を基調とする劇伴も効果を上げる。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
PERFECT DAYS(2023/日=独)★4 慎ましやかな日々の営為を慈しみ、時流に流されない時代遅れを愛おしむ。そのヴェンダースの思いに些かの反駁もないが、それでも生きとし生ける人生で悔恨や諦念を抱えてきた決着を映画としてつけてやる。その方途において『パリ、テキサス』に及ばない。 (けにろん)[投票(1)]
PERFECT DAYS(2023/日=独)★5 パーフェクトデイズ。完全な調和が保たれた日々。 [review] (おーい粗茶)[投票(2)]
PERFECT DAYS(2023/日=独)★3 孤独を「強さ」に変えてしまった男を描いて秀逸なのに何も心に響いてこない。あの変な形や色をした公共トイレのせいだろうか。視覚的に主人公と対等に扱われる日常の中の「非日常的異物」は物語からリアルさを奪ったうえファンタジーとしての昇華も妨げていないか。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]