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緑雨さんのお気に入りコメント(20/180)

太陽(2005/露=伊=仏=スイス)★5 現御神として密封世界で遠く戦争を見てきた男が世界が転倒したときにどうなったかの考察だが静物のような彼の佇まいに変化はない。趣味の研究や米女優写真鑑賞に勤しむ外界では冥界と化した街が横たわる。皇后帰還に伴い顔を埋める感情発露こそ彼の人間宣言。 (けにろん)[投票(2)]
空白(2021/日)★3 全編に亘って吃驚するような演出は、ほゞ無いのだが、しかし、スクリプトの力だけではない、剛腕を感じさせる演出だ。演出で吃驚したのは、轢死シーンの情け容赦の無い描写ぐらいか。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
私は告白する(1953/米)★4 もうファーストカットから「これぞヒッチコック」という建物の不安定な仰角カットで唸ってしまう。警察署でのアン・バクスターの回想シーンで人物にパンしながらフラッシュバックを繋いでく華麗な技巧も必見。人物の複雑な関係性を解きほぐすように提示していくヒッチコックの語り口は矢張り見事なもんだ。 (ゑぎ)[投票(4)]
キューポラのある街(1962/日)★5 先日、エアコンの修理に来た電気屋さんとこの映画について話した所、なんと私のアパートも元鋳物工場だったことが判明しました。(笑) [review] (新町 華終)[投票(14)]
鳩の撃退法(2021/日)★4 現実の作家の話と作家の書く小説の話のメタ構造に加えて時間軸の交差。これを見る側に混乱させずに構成した手腕には感心する。 [review] (おーい粗茶)[投票(1)]
パーフェクト・ワールド(1993/米)★4 不在の父を求めて、父に愛されるパーフェクトワールドを目指す。2人の無言の同調による無垢な道程を思い込みと保身で中断させる男は殴られて当然なのだろう。童話の美しさがある。 (動物園のクマ)[投票(2)]
イン・ザ・ハイツ(2020/米)★4 “それじゃ音楽で話そう”のひと言を皮切りに全篇歌とダンスで貫かれる。五線譜で管理された西欧的理性音楽など一曲もなく、人物たちの喜怒哀楽は華やかなラテンのリズムと目まぐるしいカッティングで一気呵成に綴られる。一本調子で押しまくるこの潔さが心地よい。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
イン・ザ・ハイツ(2020/米)★3 波が打ち寄せる浜辺の大俯瞰。とびっきり綺麗なカットで、この開巻を見た瞬間に、いい映画に決まっている、と感じた。続いて、海の家のような場所で、子供たちに、お話を始める主人公ウスナビ。彼の回想という体(てい)で、メインのプロットがスタートする。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
ファーザー(2020/英=仏)★4 ホプキンス老人は腕時計と家(作中でフラットと称される)に執着する。「いま」「どこ」にいるのかが、自分とこの世をつなぐ最後の“拠りどころ”なのだ。思えば映画はこの世で唯一「時間と場所」を操ることができる魔手だ。だからこんな恐ろしいことが出来るのだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
豚と軍艦(1961/日)★4 丹波哲郎大坂志郎加藤武小沢昭一西村晃をドツキ回すって、どんな豪華キャストよ。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(4)]
マディソン郡の橋(1995/米)★4 埃っぽい軒先に中年太りのストリーブが現れた瞬間に出来は約束されたと思った。対して男イーストウッドは余裕のワンパターンで返す。全く違うアプローチの2人の役者の激突がエキサイティングとしか言えない素晴らしさ。物語の胡散臭さは破砕される。 (けにろん)[投票(2)]
イングロリアス・バスターズ(2009/米=独)★5 嘘や秘密を見破られまいとする際の動揺を見事に表現するメラニー・ロランら役者陣の力量。ねちっこい会話の応酬が生み出すヒリヒリした緊迫感が圧巻だ。映画館という舞台設定及び映画内映画という手法を最大限効果的に使った映画としても記憶に残る。 (太陽と戦慄)[投票(5)]
ファーザー(2020/英=仏)★4 おかしいと思う自分がおかしいと気付くことは永遠にないのだということを、愉しいこと悲しいこと怖いこと腹立つことの記憶の断片が混じり合い顕現する様で紐解く。ニューロティックな作劇を昇華させるコールマンの静かな哀しみとホプキンスの無垢。 (けにろん)[投票(2)]
三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020/日)★4 頭の回転が早いヒトたちのドタバタ劇。意外とお茶目な三島由紀夫。そんな熱い時間があったのかという感想。で、全共闘って?三島って?結局何だったのかはよくわからなかったけど記録として圧巻。 (jollyjoker)[投票(1)]
見知らぬ乗客(1951/米)★5 画面構成の凄さに驚く。ロバート・ウォーカー、良い役者だなあ。混乱した人格と理論に基づいた行動を上手く両立している。勿論自己のためだけの理論だけど。 [review] (t3b)[投票(5)]
見知らぬ乗客(1951/米)★5 何はともあれ回転木馬! ラストもそうだが、一回目の回転木馬シーンのえも云われぬ不気味さこそが余人の遥かに及ばないヒッチコックの到達点だ。 [review] (3819695)[投票(6)]
市民ケーン(1941/米)★5 これが世界映画史上のベストワンか? 映画史の「踏み絵」。 [review] (ゑぎ)[投票(24)]
母なる証明(2009/韓国)★3 悪い記憶や心のしこりを消してくれるツボが、太ももにある、というクダリがあり、それをラスト近くに画面で見せるのはいい。太ももが選ばれたのはこの画面を見せられるからだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
泥の河(1981/日)★4 目が語る哀愁。父ちゃん母ちゃんの愛があっても拭えない時代の泥。子供たちの未来が幸せであることを願う。 88/100 (たろ)[投票(2)]
1917 命をかけた伝令(2019/英=米)★3 草原。トラックバックして、寝ている兵士。主人公ジョージ・マッケイは、木にもたれてる。塹壕の中、コリン・ファース将軍に会うために、幕の中に入った時に、完全な黒画面があり、こゝでまず切っているのだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]