[コメント] 東京物語(1953/日)
ただのフィルムの光と影が、魂を持ってぼくたちの前で踊る。本当は1000点でも足りない。
そこにあるのは大きさの差こそあれ、どれもただの白あるいは銀色の布もしくはそれに類した平面でしかないはずなのに、その上にうごめく光と影のダンスが、どうしてこんなにも心に浸みるのだろう。
それはもちろんストーリーではなく、画面の美しさでもなく、俳優の演技でも演出でもなく、ただ、光と影のダンスの奇跡的な心地よさでしかない。
瞳だけでなく、全身に、心の全てに絶え間なくさざ波のように襲ってくる、映画の魂・・・・。映画の奇跡・・・。
この「美しさ」の前では、全ての言葉も点数も無意味です。
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