[コメント] ディア・ハンター(1978/米)
国家のあり方
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
家族のような絆を持っていた彼ら、それは戦争という愚かな行いにより崩れていく。 帰還しても違和感と孤独を感じ、そして苦痛となる。同じ感情を持つ彼に会いに向かうが、彼もまた戦争の犠牲者となり自害する。 彼を失った悲しみと完全な孤独になった恐怖が彼を包み、彼は大粒の涙と哀しみを嘆く。 友情が壊れ孤独となり再び出会ったとき、それは友情という綺麗なものではなく、生きていくために必要なものとなる。 人は孤独では生きられない。しかしそれは友情や愛情といった単純なものではなく、もっと大きな深い、人間という種族同士の繋がりなのである。 それから生まれる概念こそ国家であり、民族を変貌させたものであろう。
この映画は決して単純な反戦映画ではない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。