[コメント] 39 刑法第三十九条(1999/日)
完璧。99年最も重要な日本映画。
サイコ映画真っ盛りの昨今にあって、
目の覚めるような強烈な一石を投じる作品。
普通のサスペンスとして観ても充分面白いけれど、
犯人が誰かとか、動機は何だったのかという些細なことを越えて、
この映画は「人が演技すること」についてを、
執拗に観客に問いかけてくる。
法廷劇のわざとらしい異様な空間。
ベテラン役者陣の癖のある仕草。
重く、暗い題材を選んでもなお、遊び心を失わない森田芳光。
この人の映画を見続けてきてよかったな、と思わせる。
特に「失楽園」の後だけに。
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