[コメント] シックス・センス(1999/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
映画を見た人から矛盾を指摘されることもわかっていて、映画の中でコール少年に「彼ら」の性質を語らせています。 彼らは「自分が生きていると思っている」、「見たいものしか見えない」、「お互いが見えない」。 この3つの性質で、映画を見終わった人たちが感じる矛盾を解決しようとしている気がします。
ここのコメントでも、「彼は食事はどうしてたの?食事をしないのに生きていると思っていたの?」、 と指摘されています。 私は、”彼”は見たいものしか見えない(要は都合のいいものしか見えない)という「性質」によって、マルコムは食事をしていなかったのだと考えています。 彼らは常に自分の興味あるシーンにだけ「生きている」のです。
マルコムが自分の地下室に入ろうとするが、鍵がしまっている。 というシーンがあります。 このシーンは、彼らの性質を絵的に証明している場面だと考えています。
ノブの部分がスクリーンに大写しにされて、マルコムがノブをガチャガチャとやります。 マルコムが鍵を探そうと、自分のポケットをまさぐる・・・ こんなシーンが2回ありました。
いずれも、鍵を取り出すシーンはありませんでした。
マルコムのポケットに鍵はないのでしょう。 鍵が無いと気づく前のその瞬間、彼はワープして地下室の自分の椅子に座っていたのでしょう。
種明かしは映画最後のシーンに訪れます。
マルコムが自分の死を疑ったとき、 地下室への扉に目をやったのです。
それまで、ノブを大写しにしていたカメラは、一気に引かれます。 その扉は、鍵がしまっているだけでなく、その前には棚が置かれていたのです。
そう、 それまでマルコムには、その棚は「見えていなかった」のです。
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