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かけるさんのコメント: 投票数順

★1千と千尋の神隠し(2001/日)ベルリン映画祭のグランプリ(金熊賞)受賞に際した記者会見で……記者「この受賞は創作活動の励みになる、ということは?」「(言下に)ありません」。なるほど宮崎駿という人は、そこまで礼を失した人か。(加筆改稿準備中) [review][投票(40)]
★5ニュー・シネマ・パラダイス(1988/仏=伊)私はこの映画の「完全版」が大好きです。「映画好きを自称するなら、この映画をプラス評価してはいけない」とか「完全版はダメ」といった空気がシネスケ内外にあるとして、その理由を考えてみました。→ [review][投票(31)]
★5リトル・ダンサー(2000/英)ストの風吹きすさぶ炭坑、ごく狭いコミュニティにすら存在する階級社会。そこにまとわりつき、のしかかる閉息感を、ダンスという自己表現で打ち破っていく少年。家族の愛や思いやりに励まされながらも、自己実現のために1人で歩いていかねばならない孤独。 [review][投票(17)]
★1ブラックホーク・ダウン(2001/米)この作品に対する評価と涙に警鐘を。プロパガンダ映画に安易に同調するのは、単なる思考停止でしかない。この「映画」に涙するということは、構造的にパレスチナ紛争のイスラエル兵戦死者にも涙を流すことになる……という自覚がありますか? [review][投票(14)]
★2HERO(2002/中国=香港)チャン・イーモウ監督が言う「様式美」はたしかにあるが、躍動感や「期待されるジェット・リー像」は皆無。「アジアの映画」と盛んに強調しているが、シークエンスや表現で“世界の”黒澤をコピーしておいて言えることではないだろう。 [review][投票(12)]
★3猫の恩返し(2002/日)活劇として応分に楽しめる良作。ただし、技術がどんなに向上していようと、ワクワクやドキドキは『ラピュタ』や『コナン』、あるいは『長靴をはいた猫』の域に届いていない。宮崎駿の不在がもたらす長所と短所を、強く感じた。 [review][投票(12)]
★1模倣犯(2002/日)時間の制約のためか、原作の二段組上下巻の圧倒的ボリュームがそのままではない分スピーディ。ある意味、切り口を変えた別の作品。公式サイトや前宣伝、森田芳光が出演した番組はネタバレだらけ。原作未読の人が見てしまったら悲(喜)劇。 [review][投票(12)]
★4ムーラン・ルージュ(2001/豪=米)歌うニコールユアンに喝采を!──大画面がなかったら、映画館に足を運ぶしかない。それは、高水準の作品だから……というわけでもないのはフクザツ。それでも! 米粒に写経をしたような、パラノイアックな細密描写を黙って見逃すテはない。 [review][投票(12)]
★1火垂るの墓(1988/日)戦争の悲惨さなら、痛いほど伝わってくる。しかし、安易な自虐史観からの涙を持ち出すべきではない。民間人があれだけ殺されたのは、アメリカが国際法を蹂躙して市民殺傷のための都市爆撃を行ったからであり、日本があの戦争を戦ったからではないからだ。 [review][投票(11)]
★2クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001/日)70年代への「こだわり」や「憧憬」がテーマとなると、世代的な共通項が無く、アニメの『しんちゃん』への思い入れも特に無い私……。『しんちゃん』世界とは不釣り合いと思えるプロットや、平板すぎる描画に違和感を持ちながらの鑑賞は結構ツラかったです。 [review][投票(10)]
★0スパイダーマン(2002/米)いけ〜っデフォー! そこだ〜っデフォー! やっちまえ〜デフォー! ……という映画になっていることを希望。&ゴブリンの仮面をとったらデフォーのニヤリ笑顔が……というカットがあることにも大いに期待!!(まだ見てないのです……)[投票(9)]
★1もののけ姫(1997/日)人間の日常的な生活や原初的な向上心、生産活動。ひいては社会や共同体の営み自体に”自己批判”の要求をつきつける「対文明テロ」作品。宮崎駿は近代文明や資本主義経済を、大所高所から否定しうる超越的存在なのか? そして「もののけ」はどこに潜むのか?(加筆改稿準備中) [review][投票(9)]
★2E.T.(1982/米)E.T.が着ぐるみだったとしても、レールの上を動く赤いライトだったとしても、あのときの気持ちはきっとかわらない……だから、ニュープリント再公開なら素直に喜びました。でも、付加価値をつけることで「新版」として公開する商業的手方には疑問を感じます。 [review][投票(8)]
★2ロスト・ワールド ジュラシックパーク(1997/米)アメリカ人が感じる「上陸」のリアリティというのはああいうものなのだろうか。たしかに大型の“動物”と思えばああかもしれないけれど、“怪獣”と捉えてしまうとガッカリ。途端に全編がかすんでしまった。 review はどうしてもわからないこと → [review][投票(8)]
★2ピアニスト(2001/仏=オーストリア)「カンヌの審査員」とカッコでくくり、彼等を批判する価値観には今まで同意してこなかった。でも、この作品をグランプリにした感性が、例えば『セックスと嘘とビデオテープ』をどう評価したのかと思うと……なんだか考えさせられてしまった。 [review][投票(8)]
★4乱(1985/日)リア王』の翻案が、なぜ『蜘蛛巣城』に。後者が『マクベス』そのものよりも秀逸だっただけに残念。原田美枝子山田五十鈴の通俗的なコピーにしか見えない。そもそも、三姉妹を三兄弟にしたときからボタンのかけ違いは始まっていたのでは。 [review][投票(8)]
★4ミリオンダラー・ベイビー(2004/米)壮絶な人生に対する「感動」、イーストウッドフリーマン、そしてスワンクの「名演」。そして、大半の日本人にとっては、認知、あるいは実感することが難しい様々なディテール [review][投票(7)]
★1海猿(2004/日)愛と青春の旅立ち』『トップガン』的構造の縮小コピー。原作のシビアさやハードさは無くても、マーケティング的デコレーションにはぬかりがなく、コアターゲットのハートはガッチリキャッチ? 『踊る大走査線』が楽しめる人なら、この作品も大丈夫。 [review][投票(7)]
★2ファインディング・ニモ(2003/米)あとで子供と一緒に水族館やプールに遊びに行くこととセットで考えたら、こんなにいいチャンスはないと思う。あと、この邦題を“ネモ”船長は喜んでくれたかも(でも、劇中で"fish killer" を「魚の敵」と訳していたのは偽善的で残念)。 [review][投票(7)]
★3クリムゾン・タイド(1995/米)潜水艦の閉息感と息苦しさを、定石をキッチリと押さえて縦横に駆使。それでいて自身の絵作りのツボも外さないのだから、トニー・スコットという人はなかなかにウマイ。 [review][投票(7)]