『竜二』が良かっただけになんですかねぇ。まぁ最後のドンデンで失敗したいい例ですね。無理矢理ハッピーエンドに持っていってもシラケるだけ。　

しかし、深読みすると金子正次が実際に亡くなっていただけに主人公を殺してしまうのはあまりに忍びないと思い、川島透が最後部分だけハッピーエンドに差し替えたのかもなんて思ったりもする。

あるいは闘病生活の中で脚本を書いていた金子正次が「死」という現実と向き合った時に本来ならあのまま主人公を殺して「ちんぴらの人生なんて末路はこんなものさ、でも俺らなりに精一杯生きてやる」となる所がちんぴらの将来にも夢を与えてやりたい（自分の闘病生活と投影して）と余計な事を（かなり失礼だが）思ったに違いない。