“死んだと思っていた愛してる人が実は生きていた”というプロットの最初の作品（？）になるのかな。ただそれを知った瞬間の驚きの表現がイマイチだった。

ホントだったらもっと驚いたり腰を抜かしたりどうしていいのかわからない歓喜にあふれたりするもんだ。その後の立場の違いを知った瞬間のボガードもえらく冷静であれが実際なら激怒してダイアナを責めるなりショックを受けて身動き取れなくなったりの描写が欲しいところ。

それにダイアナとボガードが愛し合うに到るシーンがかなり省略されていて そんなに愛し合っているような印象が見ているこっちにイマイチ伝わってこなかった。

が、ドイツの街を爆撃するシーンは凄い。爆撃された建物のコンクリートの破片が上空まで飛んでくる。あれがもしこの映画の為に撮影されたシーンならめちゃ凄い。

空中戦も「地獄の天使」程ではなくても迫力がある。それよりも海上での戦闘シーンが迫力満点。ボートのスピード感がたまらない。

そしてこの作品はラストになってくる程、どんどん良くなってくる。

特にラストの方で「ああ、この2人はきっと今、死を覚悟したんだ」と思った所からは非常にいい！