１３歳。

突風が僕の手紙を吹き飛ばして、雪のせいで電車が遅れて、もう、そんなどうしようもない事象に対して、無力さを感じたり、惨めに思ったり、泣きたくなったりするそんな僕でも、大袈裟でもなんでもなく、確かにあの頃は、大人よりも真剣に、真っ直ぐに将来を考えて見ていた気がする。

１８歳。

「絶対」って思っていたものが時間とか距離とかには全然歯がたたないってことを知って、現実はそんなに甘いもんじゃないのかもしんないって、何となく気づきながらも、まだ怖いもの知らずで、自分が頑張れば不可能なことなんてないぞって信じていた気がする。

２２歳を過ぎて。

明らかに、絶対的に、世の中の全てのことは僕を中心に回っているわけじゃないことがわかりはじめて、いくつかのことを諦めたり、我慢したり、そんなことに慣れていくことが大人になることなんだって、ようやくわかった気がした僕は、だけど、何かに対してひたむきな気持ちは、まだ子供だったあの頃にすら劣っているのに、何が大人なもんかって、それが大人ならそんなもんにはなりたくないぞ、と思いながらも生きていかなくちゃいけなくて、だから、これを観ていて胸のどっか奥の方が痛くなるんだって、そう思いながら、少しでも句点を減らし読点を駆使して一文を長くしてやろうと企んでいる僕は一体何者なんだ？ｗ