コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] クィーン(2006/英=仏=伊)

どこまで真実に迫っているのかわからないが、「ダイアナ」・「王室」・「国民」・「首相」と対立しながらも擁護しあう四者四様の立場。そのどれか一方に特別肩入れするわけでもなくあくまで客観的に描けている巧作。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







想像していたより彼女は悩み、苦しみ、配慮し、そして伝統を重んじる人だった。

鹿を追い払うシーン、子供から小さな花束を受け取るシーン、彼女の威厳と尊厳と強さと弱さを同時に感じた。

ダイアナ擁護の番組や暗殺陰謀説が囁かれる中、この映画を観る限り、彼女はその計画には参画していないと思われる。

寧ろ、そんな彼女の心痛を余りある程理解している集団が、彼女をダイアナ擁護派らのバッシングから守るために企図されたものであったら。。。

そこまで想像させる演技力がヘレン・ミレンにはあった。

僕は今まで徹底してダイアナ擁護の立場で事の次第を眺めていたけれど、今後は極力中立な視点でモノを見ようと努力してみる。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)直人[*] G31[*] RED DANCER[*] デナ

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。