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[コメント] スパイダーマン3(2007/米)

かつて、こんなに人間臭いヒーローがいただろうか。今回は傲慢かつ凶暴な彼を垣間見ることが出来る。そこをきちんと描くからこそ、今までにない程『悩めるヒーロー像』が確立されているんだと思う。アクション・バトルは総当りのリーグ戦さながら。ただ、どうしても納得できないことが3つある。結果シリーズ最低点だわ。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







納得がいかないこと。

1.フリント・マルコ(サンドマン)が素粒子分解された時に何故娘のポーラのロケットペンダントだけが分解されなかったのか。

2.オズボーン家の執事・バーナードは一体何をしているのか? MJが来るので食事の準備を、とハリーが頼んでいるのに直後のシーンでは2人でオムレツクッキング。 また、ハリーの父の死がスパイダーマン・ピーターのせいではないことを、何故もっと早くにハリーに伝えてやらないのか? そしたら少なくともゴブリンJr.vsスパイダーマンという不毛な闘いは防げたはずなのに。。。

3.なぜピーターがMJにそんなに固執しているか。僕なら迷わず、アパートの向かいの部屋に住む管理人の娘・アシュレイに乗り換えるけどな。

前作に引き続き、今回も後半顔面丸出しで戦うスパイダー。マスク無しのコスチュームっていうのは本当にドキドキする。特殊能力はあるものの、生身の人間であることを感じさせてくれるから。

各々のキャラクターには彼らなりに戦う理由があった。

正しい・正しくないは別として、彼らなりの理由があった。そこを丁寧に描いていたことに好感が持てた。

テーマは「赦す」。各々が抱える過去の誤解や間違いを赦すことによって物語は1つの方向に収束していく。そうでないと、今回の敵は余りにも強敵過ぎた。

伏線の敷かれ方、つまり彼らの戦う理由の描かれ方も丁寧で、「赦す」ことが納得できた。何より、ピーター自身が完璧なヒーローじゃないんだから。彼自身も「赦される」ことで全てが納得できるような展開になっているのは「さすが」の一言。

いかんせん、今回は犠牲者が多過ぎた。その分、『』や『』ほどは純粋に楽しめなかった。

(評価:★3)

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