ロウィーナの幼なじみ・グレースを消さなくてはいけない、と思うに至る理由・動機（過去に何度か脅されているなど）の描写が会話以外はほとんどないため、追い詰められた感が足りない。

誰が犯人か推理していく楽しみの過程で、動機の面から消去法でいくとキャラクターの少なさからも想定の範囲内なことが惜しい。

７’１１”前に逮捕されちゃうんだからハリソンは明らかにシロになっちゃうし、残るはマイルスかロウィーナ自身しかいないでしょ、的な。

暗に、ロウィーナとグレースが最後に会った(ことになってる)地下鉄のホームで、グレースに「罪は一生消えない」とか「私は最後まで追い詰める」とか発言させてるけど、単なるハリソン・ヒルへの言葉としか聞こえず、伏線としては弱いんだよなぁ。

幼少期に父親に何をされたのかフラッシュバックで最期まで見せないってのもズルい手法だと思うなぁ。

キャッチ・コピーがあだ花となったとしか言えない。『情婦』を超えるサスペンスってなかなか出てこないね。

ラストでまたまたマイルズ殺しを隣人に目撃されてるなんてヲチはもういらないよ。

ちなみに、一番の驚きは同僚マイルズの性癖がわかった時。

真犯人がわかるよりもある意味衝撃だったｗ　

ねちねち嫉妬深い男だなぁとは思ってたけど、女なら誰でもいいのか最後までわからん男だったな。