コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ブタがいた教室(2008/日)

尻を振りながら歩くPちゃん、ひづめを鳴らしながら走り回るPちゃんは確かに可愛いし、僕も子供たちと一緒に泣いて悩んだ。家畜が当たり前のように肉になると思ってる人はおそらくいない。誰かがどこかで殺し解体し肉塊にしていることを知っていながら誰も教えないし考えない。日本の教育現場は事実おかしい。だからその点をきちんと教えようとしたこの授業には意義がある。ただ、これが「いのちの授業」だと言うのなら…
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







鶏や豚や牛が当たり前のように鶏肉・豚肉・牛肉になると思ってる人はおそらくいない。

誰かがどこかでこれらを殺し解体し、肉塊にしていることを知っていながら誰も教えないし考えない。

養鶏場や養豚場、牛の生産者は誇らしげに肉の品質を自慢しているのに対し、それを肉にする人たちは日陰の存在だ。

日本の教育現場は確かにおかしい。

だから、その点をきちんと教えようとしたこの授業には意義がある。

ただ、これがいのちの授業だと言うのなら『いのちの食べかた』を観せれば済む話じゃないの。

この映画、ラストまでちゃんと、食べるシーンを撮らないと駄目じゃないか!

屠殺(とさつ)シーンまで挿入しろ、とは言わない。

ただ、食肉センターに預けるシーンで終わっちゃ意味ないじゃないか!

子供たちの涙の演技に報いてないじゃないか!

と、原案になった本を読みながら、子供たちと真剣に悩んだ僕は思った。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)寒山拾得[*] りかちゅ[*] づん[*] MSRkb

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。