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[コメント] スラムドッグ$ミリオネア(2008/英)

最終問題にジャマールが答えるまでの「ファイナルアンサー?」はもっともっと溜めがあってもいいと思った。なぜならこの映画が終わってしまうのがイヤだったから。(2009.5.29 試写会レヴュー)
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭の設問、A.ツイていた B.天才だった C.インチキだった D.運命だった の答えが最後に画面に出てきたとき「巧いなぁ」と思った。

最初にアルファベットのDが点滅する。僕はこの作品の中で何度も耳にした“Destiny”のスペルを頭に描いた。それは正解なんだけど、“Destiny”のDじゃなくて選択肢のD."It is written."なんだな、コレ。

クイズ番組「ミリオネア」の出題に沿ってジャマールの過去が語られていく展開。全てが彼が体験したことからたまたま知っている問題が続いた。彼はツイている。僕は、冒頭の設問の答えはA.ツイていた、だと思って観ていた。

ただ、母の死、初恋の人・ラティカとの何度かの別れや再会、兄・サリームの死。

これら悲惨な出来事をツイていると言える筈もない。間違いなく運命だった。全てが。

運命ってものを少しは信じてみようかという気になった。

久々に判り易く、ハラハラして、面白い映画だった。これほど人に全力で薦めたい映画はそうそうあるもんじゃない。

最後に、タージ・マハルを見物に行く時は安物のサンダルで行こうと思った。

(評価:★5)

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