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[コメント] ボルト(2008/米)

ディズニー映画が苦手なのかもしれない。特に本作、ミトンズが喋ればボルトが制し、ボルトが喋ればライノが制す。ペニーが喋るとマネージャーが制し・・・といった感じで、誰も「相手の話」に耳を傾けようとしない。何より犬(ペット)が戦う姿を観ても全く面白いと感じない。(2009.07.31試写会レヴュー)
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ディズニーが作りたくて作りたくて仕方がない3D映画も、見慣れてくると絵的な新鮮味は全くない。

奥行きだけが感じられる立体映画はもう結構です。

個人的には、エンディング後のスタッフロールの背景の手書き風な絵の方がよほど可愛い。

本作が好きになれない一番の原因は、犬が戦う姿を観たくない、という点。 実際、棒切れを拾いに行ったり、列車の窓から顔を出して風と戯れる普通の犬らしいボルトの方が数倍可愛い。

犬好きとしてはコレが痛い・・・。なぜ戦うタレント犬なんて設定にしたんだろう。

ストーリー的にもキャラクターを取り替えただけでいつもの感じ。 ディズニー映画と言えば、お決まりのキャラクター配置とその掛け合いが妙味だが、今回は登場するキャスト全員が全員、全く誰も「相手の話」に耳を傾けようとしない。それにより、放置される会話の量たるや、話題が脱線しまくるさんまか鶴瓶なみ。コレは『誰も話を聞こうとしない制止映画』ですか、と!

ボルトが猫の話を聞かないせいもあるが、「ボルトが単なるタレント犬だと説明する」ミトンズの試みも余りに冗長すぎる。本当にくどい。

そこまで観客も馬鹿じゃない。状況は子供もすぐさま理解できてる。

ただただ観ていてイライラが募った。

これまた「個人的には」だが、本作を観るくらいなら同日公開の『サマーウォーズ』を観た方がよい。絶対に!

後ろの席に並んでいた子供たち数人の寝息と、エンドロール中に足早に立ち去る観客の量が、この映画のつまらなさを物語っていた気がする。

(評価:★2)

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