[コメント] 96時間(2008/仏)
悪いことは言わない。キム、今日からパパと暮らしなさい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アクション映画にしてはアクション自体は大した事ない。
実際、強そうに見えないし。このおっさん。筋肉隆々でもなく。拳法の達人でもなく。
要するにモーションやアングルで強そうに見せているだけ。
だが、そこがいい。
完全無欠っぷりが鼻につくこともない(強過ぎるとハラハラしないもんなんだ。セガールみたいなのはそこが駄目)。
何とかギリギリ敵を倒す。しかし、倒すときは徹底して倒す。何発も撃ち込む。
その際、敵とは一切の交渉の余地はない。
娘を救うためなら「容赦」はない。それが誰であっても。
単身フランスに乗り込んで、ケータイのメモリーカードに写っていた男の写真からセーヌ川に浮かぶアラブの富豪のボートまで無駄なシーンが余りない。目的も明確。
僕は常々言っている。冗長な映画は嫌い(特に無駄なお喋りが過ぎる映画は大嫌い) だ、と。尺を削れない監督は無能だ、と。映画は90分強あれば作れる、と。
この作品、いささかセーヌ川に沿って逆送するカーアクションのシーンが長過ぎるだけで、そこを数分削れば満点だ。
こんなにストレスが溜まらないアクション映画も珍しい。不毛で不要な会話を排除すると90分強でもきちんとこうなる、というお手本のような作品。お喋りが過ぎることが多い仏映画にしては無駄が少ない稀有な良作。
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