挨拶代わりのハグ。

吸いかけの煙草の横取り。

飲み残しのビールに口をつける。

風呂上りのパンいち姿。

お互いの表層的なプライベートを侵食しつつも最深部に関しては無関心を装う４人の絶妙なバランス。そこに異物が混入してきた感じが上手く表現されてたと思う。

ただ、本当に他の同居人３人は、直輝が犯行を繰り返していたことを知っていたのかな？

未来は当初サトルを疑っていたわけだし。

サトルだけが知っている４人それぞれの秘密。

サトルが言った「多分、みんな知ってんじゃないの？」

その一言が直輝だけのバランスを崩したんじゃないのかな？

それまでみんなより年上という年齢と、職業的地位から絶対の信頼感で先頭に立っていた直輝から、新参者のサトルが一気にパレードの先頭に立った瞬間があのラストだったように思う。

隣人の占い師にすら見透かされているように感じたり。

リビングルームから冷たく直輝を見下す４人。

それも直輝からそう見えただけで、本当はいつもと変わらない雰囲気だったんじゃ、ないのかな？

よくわかんないけど、マルチバースってことでｗ