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[コメント] 汚れた心(2011/ブラジル)

勝ち組が圧倒的なマジョリティで、負け組がマイノリティ。ゆえに起きた悲劇の数々。真実を知る手段がなかった者、真実を知りつつなお国粋主義者でいつづけた者、真実を知りつつ人を欺いた者、真実を知りつつ弾圧を懼れ口を閉ざす者。伊原常盤の心が離れていく過程が丁寧に描かれていて、見ていて苦しくなった。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







少数がゆえに弾圧されたり、抑圧されたりした負け組。

勝ち組=情報を知る手段がなかったゆえに勝ちを信じたかった人々、という単純な認識がいかに浅はかか思い知らされた。

この作品を見て「勝ち組・負け組」について少しばかり調べた。よい契機になった。

場面的には、一緒に日本語教室を作った伊原菅田があんなことにならなくてはいけなかった時代、情勢が悲しいと感じた。

(評価:★5)

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