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[コメント] 桜並木の満開の下に(2012/日)

物語も暗ければ、画面のトーンも全体的に暗い。工場内はセピア色、ロケはほぼほぼ曇天で深い蒼。澱んだ空気が変わるのは、姻戚関係の解消通知が届いてからようやく.......。夜桜さえも白く映えないこのトーン、嫌いだ。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







研次がいなくなっただけで立ち行かなくなる零細企業の悲哀。

工場内に蔓延するヤル気のなさ。

諦め。

ここで工が一念発起......したかと思うと突然の『失楽園』的展開にあんぐり。

工の思いが唐突過ぎてついていけない、かと思いきや、栞も半ば自暴自棄で逃避行。

正直、松本まりか目当てで鑑賞していたので、どうでもいい3人のどうでもいい展開でホント、どうでもいい。

いくら自分に好意を寄せてくれているからと言って、自分の夫を死なせた同僚と一晩を共にできるものだろうか?

帰り道、偶々、事故現場に遭遇し激しく自己嫌悪に陥る栞。そりゃそうだ。

桜並木の満開の下で......迷って泣いて工を赦す栞。なんだ、それ。

(評価:★3)

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