今や、スマホは単なるツールではなく個人情報（暗証番号・クレジットカード情報・ブックマークや閲覧履歴・エロ画像に動画などなど）の宝庫。

それを落としただけでどうなるかはお察し。

どう収拾をつけるかが気になるわけです。

背中のホクロがクローズアップされた時点でもう麻美（実は美奈代）の過去に関しては想定の範囲内。

加えてパスワード再設定でのminayoで確信。

バカリズムがダミー・トラップであることはすぐに気付く。

それじゃあんまりに安易過ぎる。

声がそもそも違うし。

身長も四肢の長さも真犯人とは違い過ぎた。

が、バカリズム本来が持つ気味悪さでそれを拭い去ることができないっていう。

全く関係ないこともないのかな、と思わせる薄気味悪さね。

真犯人・クラッカーの成田凌と同程度のITスキルを持つ千葉雄大が捜査一課に偶々居るっていうご都合主義。

しかも成田と千葉の過去（長い黒髪の母親からの「生まなきゃ良かった」ネグレクト）が共通しているという。

で、レビューに書いた最大の謎。

死んだ麻美がなぜ美奈代名義で借金しまくってた割りに自分名義で借金をしてなかったのか。

まずは自分名義で借金するのが筋でしょ？

それと自殺するより自己破産。

その辺が雑。

冒頭に書いたように、個人情報漏洩とネット拡散の収拾をどうつけるかがこの手の話は肝であり、猟奇連続殺人犯と絡めない方が今時っぽいサスペンスに仕上がったと思う。

正直、実際の出来事の「ハセカラ事件」の方が不謹慎だがよっぽど刺激的。

結果、凡作に成り下がった。