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[コメント] ラプラスの魔女(2018/日)

原作未読。当初、ガリレオ(物理学者・湯川学)の続編かと思っていたが、どうやら別の教授(地球化学の青江修介教授)の話。最後までオカルト(似非科学)で突っ走られて開いた口が塞がらない。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







水城義郎と那須野五郎、ふたりの硫化水素による死亡事件を「偶然でもあり得ない」と言い続ける青江修介。

仮に事故でも自殺でもなく他殺だとしたら犯人は誰か。

そこに予知能を持つ円華が現れ、その周辺の人物らが「ラプラスの悪魔」に関する手術と実験について説明してくれる。

仮に、円華と同じかそれ以上の能力を持つ甘粕謙人が犯人だとしたら、動機は?

調べるうちに甘粕才生が家族殺しの真犯人だということはわかる。

妻に離婚を突きつけられ、娘は援助交際で児童相談所預かりの崩壊寸前の家庭。才生にはそれが許せなかったらしい。

才生の硫化水素を用いた一家殺人から死を免れた謙人は、父と父に協力した人物らに復讐を果たそうとする物語だった。

水城千佐都は謙人の共犯者。

なぜ、父だけ竜巻で自分と一緒に殺そうとしたのか謎。硫化水素でいいし、謙人も死ななければいけない理屈がわからない。

そもそも、「ラプラスの魔女」とか言っておきながら、現実的な殺人手段に落ち着くと思っていたのに、思いっきり予知能を使った殺人で正直ドン引きした。

オカルトを殺人の道具に持ってきたら、それはもうサスペンスやミステリーとしては末期症状じゃないか?

そして何より青江教授は単に「この状況下での殺人は無理」と証言させられてるだけで、何の役にも立ってない。

何より主人公が一体誰なのか、タイトルからすると円華だし、物語的には謙人の復讐劇。

なんかモヤる。オカルトだし。

(評価:★2)

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