★5 | 私は貝になりたい(1959/日) | 静かに「戦争は嫌だ」、というメッセージがフランキー堺の迫真の演技によって伝わり涙が止まらない。あれは演技ではないのかもしれない。なぜなら実際に戦争を知っている人であり、きっと主人公のように無念さを噛み締めて死んでいった人達の魂を汲んだのだろう。戦争を実際に知らない今の我々には作れない作品。 | [投票(6)] |
★5 | 七人の侍(1954/日) | 西部劇には無い雨を使い、侍、百姓、野武士、どこに視点を置くかで見方が変わり、村の攻撃と防御、そして人心掌握と、様々な視点で何度も観られる恐るべき作品。 | [投票(6)] |
★5 | さらば、わが愛 覇王別姫(1993/香港) | 時代の要求に沿って生き、それに沿ったために弾劾される人々が京劇の視点から描かれている。作品にパワーが溢れていると認めるほど、観ていて辛くなってしまう大河ドラマであり、半分観て少し休んでから残りを観た。それくらいのパワー。 | [投票(4)] |
★5 | マタンゴ(1963/日) | そうなんだ、人が生きるために絶対に必要なものは食べ物なのだ。チャップリンもこの事を映画で語りかけるが、この作品は更にストレートに語りかける。しかも下手なホラーを見るよりもゾッとする映像。一番の驚きは、公開当時の同時上映が「ハワイの若大将」(!)だったこと。いくら海が出てくることが共通しているとはいえ・・・ | [投票(3)] |
★5 | 何がジェーンに起こったか?(1962/米) | ベティ・デイビスの鬼気迫る演技も見物だが、身動きの出来ない状況下で演技をするジョーン・クロフォードをもっと評価するべき。全編を覆うあの異常な緊迫感も素晴らしいが、暗閉鎖的な屋敷から光り輝く開放的な海岸へと移動する場面展開も、見事としか言いようがない。 | [投票(3)] |
★5 | ゴジラ(1954/日) | 迫り来るゴジラを恐怖して見上げる母子の姿に、この作品の全てが表されている。ゴジラとは空襲の恐怖と重ね合わせて作られたのだ。「恐怖」という視点は、その後半世紀近く経つまでのゴジラ作品には無く、決して家族向けエンターテイメントではない。 | [投票(3)] |
★5 | 鬼が来た!(2000/中国) | 観終わった後も、ただ呆然としてこの作品をどう形容して良いのか分からない。しかし、中国と関わる仕事や、中国語を学んでいる人、中国の歴史や文化に興味を持っている人、これら全ての人にこれだけは言える…「相互理解」と口では言えるが、現実は現実であるということ。 | [投票(3)] |
★5 | 飢餓海峡(1965/日) | 小さな点と限りなく細い線で結ばれた人間の「業」とも言える運命に翻弄された男女と、その点と線を一生かけてでも追い続ける老刑事の姿に、観賞後ずっしりとした感動が襲い、運命について考えた。 | [投票(3)] |
★5 | まあだだよ(1993/日) | 現在益々失われて行く師弟関係を美しく描きつつも、年齢と共に作風が変わって行ったことを自分は肯定的に捕らえた。 | [投票(3)] |
★5 | ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2002/米=ニュージーランド) | もうただ一言、「絶対に、絶対に、絶対に映画館の大スクリーンで観ないといけない」 | [投票(2)] |
★5 | ターミネーター2(1991/米) | 人を殺さなくてもこれだけ面白い作品が作れることを、この作品は証明してくれた。T−1000のアイデアに勝るロボットのアイデアは、恐らく半永久的に出ないと思う。 | [投票(2)] |
★5 | アメリ(2001/仏) | 何と言ったらよいのだろう、一言で言うとジャンル分けという視点が通用しない。目の前に“映画”という物体として存在しているのに、それに触れようとして実際に観ると、触れた感覚を言葉にするのが難しい位、感想を言い表せない作品。 | [投票(2)] |
★5 | バリー・リンドン(1975/米) | 豪華絢爛たる絵画的世界の洪水だが、それがあるからこそ、人間のちっぽけさがしっかりと浮かび上がってきている。 | [投票(2)] |
★5 | スパルタカス(1960/米) | セリフがなくても気にならない位の、強烈でパワフルな映像の洪水。オープニングのデザインも音楽も素晴らしい。 | [投票(2)] |
★5 | 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964/英) | 人間とコンピューターが存在し続ける以上、絶対に色褪せない危険性をはらんでいる。ブラックユーモアの加減といい、映画芸術が生んだ最高の十本に必ず入る作品。 | [投票(2)] |
★5 | クリクリのいた夏(1999/仏) | 「誰にも生き方を干渉されない」のも、「自由」の条件の一つだと思います。この作品に高得点を与える人は、私を代表として日々の生活に多かれ少なかれ息苦しさを感じているのかもしれません。 | [投票(2)] |
★5 | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱(1992/香港) | 熱い、熱すぎる!特にラストのリンチェイVSドニーには我を忘れるくらいに観入った。そして自分が「漢」であることを再確認した。 | [投票(2)] |
★5 | 羅生門(1950/日) | 視点の置き場を変えるだけで全く違った物語になってしまうとは…でも誰もが自分を主人公として生きていることには同感。原作が素晴らしいからここまでの表現が
可能になったのだろう。 | [投票(2)] |
★5 | 白痴(1951/日) | 場外級の大ファール。3時間版でもイイから観てみたい。そうでないと正当な評価をすることが出来ない。 | [投票(2)] |
★5 | M(1931/独) | 何が恐ろしいって、集団になった時のブレーキがきかず暴走する人間達の姿。 | [投票(2)] |