[コメント] ドーン・オブ・ザ・デッド(2004/米)
ラブホで観るのに良い程度。
「なあ、オレがゾンビになったらどうする?」
「えー♪」
「すぐお前に噛み付きに行くから」
「いーやーだー♪」
「ほーら!(ガバっと)」
「いやーん♪」
…死ね!今すぐ死にやがれ!
勝手な妄想で勝手にブチ切れさせていただきましたが、オリジナルの無常観というか閉塞感のようなものを見事に取っ払い、わざわざペラい人間ドラマを強引にねじ込んだ結果、主人公のアナはいつの間にか無意味な自信で現場仕切ってるしCJに至っては登場時とラストでは別人かと思ってしまうほどハチャメチャなキャラ設定になってましたが、まあ見事にお気楽デートムービーへと生まれかわっておりました。
そもそもゾンビってのは「死」を意味している訳で。生きている人間に「死」は突発的に襲ってくることもあるしそれを日常ではうっすら意識はしていても実際の所大多数の人間はじわじわと、平均年齢80歳だとすると毎日1/29200ずつ死に近づかれて最後には追いつかれるんですね。だからと言って毎日それに怯えて生きていくわけにはいかないですから、事実そんなこと忘れて楽しんでる日もありますからオリジナルのゾンビ狩りのシーンなどグッときたりもするのですが、今作はそれをあんな猛ダッシュ出来る存在として描く時点でゾンビは「死」というよりもむしろ「ハプニング」的な地位にまで下がってしまっておりました。とは言えお気楽デートムービーとしては全くもって楽しい出来だったのでそれをフル活用するにはラブホで観ろと。まぁそういうことです。
かく言うオレは家でもっさりと一人で鑑賞した訳で。従って★3以上なんてあげられる訳はないのであります。
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