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[コメント] ザ・シューター 極大射程(2007/米=カナダ)

序盤の狙撃シーンでガンオタの琴線を刺激したので期待するも終わってみれば普通の出来ってのが何とも寂しい。中でも原作と異なりスワガーが「ベトナムの」英雄じゃないのが意外と寂しい。でもしょうがないか。ベトナムの英雄だったら還暦余裕で越えるしなあ。
ごう

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







序盤、実際に超長距離狙撃を行うシーン、引き金を引いた後

一瞬の間 ←ここ重要

目標破裂というシーン。これは長距離狙撃を表すのに最高の表現で、実際長距離になると目標地点では弾着より遅れて銃声が聞こえることもあるそうなので「これはいけるかも。ご飯3杯いけるかも!」と期待したのですが…。

原作との違いは山ほどあるのでいちいち挙げ連ねませんが、英断とするならばサラとのラブストーリーをばっさり切ったところ(そのくせサラは初っ端乳首が透けている服で登場というのには目を疑いましたが)、改悪はラストの落とし前のつけかたでしょうか。「法で裁けないなら自分で裁く」と言うのではスワガーの「なんだかんだ言っても国を愛している」というキャラクター像が激しく壊れてしまう上にカタルシスも少なく、何よりだったら最初から雪山で殺ったらんかい!となってしまいます。

ちなみに原作の方は最後裁判できっちり落とし前がつけられており、映画ではビビるほどあっさり描かれていた、狙撃に使われていた銃の撃針(銃弾の発火点=雷管を叩く部品)をほんの少し短いものに付け替えており、その為に見た目には玄人にもわからないが引き金を引いても撃針は届かず弾丸は発射されない、なんて下りはガンオタのオレなんかはひゃっほう!ひゃっほう!とワクワクしながら読ませていただきました。

他にも雪山のシーンで、スワガーはペーニャを身代わりに歩かせてわざと敵に撃たせることにより敵のスナイパーをなぎ倒していきますが、あの時ペーニャが頭撃たれてたらどうすんだよ!ヘルメットも被せてやれよ!とか思いましたが、まあその辺は撃たれたペーニャが「肋骨折れた!」ときちんとライフル弾の威力を表現していたのでガンオタ的には大目に見ることにします。

この作品『ボーン・アイデンティティー』のように人気が出たら続編を作る気まんまんなんだろうなあ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (7 人)煽尼采[*] 林田乃丞 shiono[*] IN4MATION[*] わっこ[*] プロキオン14[*] ムク

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