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[コメント] ゴルゴ13(1973/日)

原作者さいとう・たかを氏の無茶な要求(オール海外ロケ・主演高倉健 もちろん映画化したくないための無理難題)を呑んで踏み切った上での、この仕上がり。いったい東映は何がしたかったのか?
ごう

俺はゴルゴにはうるさいよ。中学の時「尊敬する人→ゴルゴ13」って本気で書いたからね。まぁ、今でも尊敬してるけどね。

基本的にはさいとう・たかを氏も映画化には常に反対してるそうだ。でも東映が無茶な条件を呑んだ上に初の映画化ということで、滅茶苦茶やられるくらいならと本人と旧知の仲であるK・元美津の二人で全て脚本を書いたにも関わらず、出来上がった作品には一体脚本のどこを使ったんだという仕上がりになっていたそうだ。

とにかくツッコミだすとキリないが、原作が好きな作品なだけにこの映画には怒りを感じた。あれだけのしっかりした世界観を作り上げている作品をわざわざ映画化して成功すると思っているのだろうか?一応ゴルゴのキャラ的な部分を見せようとしているのだが、本当に上っ面だけ。愛が無いんだよ!ゴルゴに対する愛が!

世界観がしっかりしていなければ漫画(劇画)はヒットしない。しかしその世界観がしっかりしていればしているほど映画化は困難であり、そもそもする必要性もあまりない。何故なら小説と違って画が最初からついているのだから。つまり漫画原作の映画化と言うのは誰の為にもならない(誰も満足する事がない)と思うのだ。

でもいまだに『うずまき』とか『富江』とか作るとこを見ると、東映はまだわかってないんだろうなぁ・・・。

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)sawa:38[*] ピロちゃんきゅ〜[*] ゆーこ and One thing ジョー・チップ

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