[コメント] ハリー・ポッターと賢者の石(2001/英=米)
はっきり言ってさ、原作を知らない人間にとっては「LOTR」もこれも同じようなもんだと思ってたのよ。そう思ったから、2本を時を同じくして観てみることにした。ところがさ・・・
全然違うね。
そもそも原作読まないと作品として成立していないようじゃ失敗作だと思うし。少なくとも俺は?な所があったし。穿った見方をさせてもらえば
「原作売れてるし、これ作ったら観に来る時は親子で来るからダブルで儲けるぜ!」
というマーケティングありきで作られたのかとすら思ってしまう。
決定的なのは、奇しくも両作品ともに主人公に対して年長者が教訓めいた台詞を吐くシーンがある。こちらでは校長先生がその役目を果たす訳だが、残念ながらこちらは全く心に響かなかった。むしろ「ハァ?それで片付けちゃう訳!」とすら思うほどの唐突さであった。あのシーンはとりあえず一連の冒険を総括する上でのひとつの大事な区切りであると思うのだが、それをあのような流れで持っていってしまうという時点で作り手側の作品に対する愛情が測れたような気がした。
「ここではない何処かでなら僕はヒーロー」という誰でも子供の頃に夢見がちな(実際俺も夢見てた時期はある)お話であり、そういう意味でもっと若い頃に見ていたら感想もかわっていたかもしれないが、少なくともこの映画では
初めから「酔うつもり」で観た大人はそこそこ酔わせても
「酔わせて欲しい」と思って観た大人は酔わせることが出来なかったということだ。
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