正直、面白かった。邦画嫌いで殆ど邦画を見なかった私には、この美しい雪景色がたまらなく新撰で、毛嫌いしていたことを深く反省した。

中学時代の淡い想い出。もうセピア色に染まっているはずなのに、思い出すたびに鮮明になってくる。やっぱり、岩井俊二とは相性がいいようだ。

けれど、私が博子だったら間違いなくキレているだろう！昔好きだった女にそっくりって、どういう事よ。私がこの顔じゃなかったら、あんた好きにならなかったってか？代役って事かい！

怒りのあまり、墓掘り起こしてやろうかと思ったわ！

最初、樹（女：以下ややこしいのでかな表記）は、樹君の死を知らなかった設定だ。という事は、最初いつきに手紙を送って来た博子は、樹君の元彼女という事になる。

となると、ちょっと待ってーな。元彼といったら、今は別れてると普通考えるわよね。で、この状況からして博子ちゃんはふられている可能性が高いと考えられる。となると、ストーカーっぽくないか？

もしも、「あなたの同級生の○○君は、私の彼でした。彼の想い出を教えて下さい」っていう奴が来たら、私なら教えん。

けれど、こんな非日常がこの映画の中では許せてしまうから、岩井マジックと呼びたい。