ジェイクこと、ジョン・ベルーシの代わりなんて、いるはずもない。そこで、ジョン・グッドマン、Ｊ．エバン・ボニファント、ジョー・モートンの三人を取り揃えてみた。この三人はなかなかいい。ダンスも上手いし、声もいい。けれど、三人寄ってもベルーシ一人分にもなりゃしない。

一作目のパロディ、同じストーリー展開。前作を見た者にはたまらなーい！はずなのだ。けれど、ちっとも面白くない。

まず、肝心の音楽、前作を上回る曲が一曲もないとはどういう事だ！葬儀屋の仲間を連れ出す際の、バック・ミュージックなんか最悪。あぁ、もっと他にあるだろーよー。(有名な曲♪チャチャチャチャチャチャチャ、プゥワ〜プゥワ〜♪って奴なのですが、題名を知りません(^^ゞ)それに、その時、エルウッド！べらべらべらべらしぇべるんじゃない！

エルウッド特有の“間”（何も話さないエルウッドのアップ）が面白いのに、ああもしゃべったら、「あんた誰よ」状態。どうせなら、バスター君にしゃべらせて、エルウッドは唯横でうなずくだけの方が絶対いい！ダン・エイクロイド、大者になりずぎたのか？

それに、一番楽しみにしていたアレサ・フランクリン。なんだよ、あの歌は！ちっとも良くないじゃないか！

そして、前作は、とにかくモノを壊しに壊した。その破壊ぶりと言ったら、まさに桁外れ！そこを意識したのだろう。ＣＧ技術の発達した2000年にもやってのけた。けれど、これがまた全然駄目。警察の車を散々突っ込ませるのだが、まぁ、わざとらしいと言うかなんと言うか。あぁ、もう分かったからはよ次いこ、ってなもの。

前作、蟻の子の様にわらわらと集まっていた大量のエキストラが笑いを誘っていた。が、今回はその半分もいたのだろうか…。妙に悟ってシートベルトをするエルウッドに、なんの魅力も感じないまま映画は終わってしまった。

そして、80年代がもはや過去の遺物である事をしみじみと思い知らされたのだった。一つの時代は終わったのだ。