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[コメント] アンナと王様(1999/米)

豪華すぎるほど豪華なセットに負けない二人の存在感はすごい。けれど…。
mimiうさぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本国タイでは、上映禁止は愚か、撮影も許してもらえなかったとか。

そりゃ、タイで最も尊敬され、尊ばれ、より神に近いと崇められる王の外国人女との恋愛なんて、大スキャンダルである事は間違いない。 そんなお国事情を無視し、撮影に踏み切ったアメリカと言う国のエゴなのだろうか?

逆だったら絶対叶わないだろうに。

けれど、だからといってこの映画は素晴らしい事に違いない。

ジョディ・フォスターの表情で訴える演技力も去る事ながら、チョウ・ユンファの堂に入った王様ぶりは必見! 『ワイルド・ワイルド・ウェスト』で全くと言っていいほど魅力を出し切れなかったバイ・リンが素晴らしかった。頭を剃ってまでの入れ込んだ演技に圧巻される事間違いなし!

バイ・リン演じるタプティムの処刑の時、王がアンナに言った言葉が素敵。 「君が私の名前を出さなかったら、助けられた」 知的で優しい彼の人柄を表現。こんな名場面は、なかなか見られない。 目先の事しか考えない小者ではなく、先の事が見通せる偉大な王としての十分なエピソード。事実なら尚うれしい。

しかし、最後ルイのラッパのエピソードはいかにもハリウッドって感じで、どうだかなぁ。事実だったらしょうがないけど、どうも嘘っぽい。誰か教えてくださいね。

(評価:★4)

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