[コメント] マレーナ(2000/米=伊)
映画を見終った人むけのレビューです。
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美人にメッポウ弱い男達。
ボンッ、キュッ、ボンのスタイルに、鼻の下ダラーんとなり、やらしい視線で嘗め回すように見る。
「あんな女と寝れたら幸せだなぁ」と男達は、彼女を唯のセックス・シンボルとしか見ていないのに、鼻の下を伸ばすパートナーの心を奪ったと、並の女達の胸中は怒りで満ち溢れる!
人付き合いの苦手なマレーナは、男達の憧れとなり、女達の敵となっていった。
彼女が気さくなら、女達の中にも彼女を助けるものもいたかもしれないが、人付き合いの苦手な彼女は、女達の目から見たら唯の「高飛車女」なのだ。
そして、スタイルでも顔でも身のこなしでも決して敵わない「高飛車女」を制裁する日がやって来た。群集の前に引きずり出し、殴る蹴るの暴行を加える。「敵に足を広げた女の制裁」と銘打っての、嫉妬の鬼と化した女達。
しかし、町の男誰一人として彼女を助けようとしない。なぜなら、彼女はセックス・シンボルであり、結局のところ自分のかあちゃんが一番恐いからだ。美しかった髪を切られ、服を切り裂かれたマレーナを、冷たく見つめる男達に石を投げてやりたかった。
そして、マレーナが去った後、「俺はあんな女なんか目もくれなかったさ」とでも言うように彼女の悪口。去ってくれて良かった。と…。
この身勝手さ!!お前ら、男だろ!!!(本気で)吐き気を催すぐらい、腹が立った。
すべての男の人がそうでない事を私は知っている。マレーナの夫ニノのように、マレーナの外見でなく彼女の中身、純粋さを分かってくれる本当の男の人がいる事を。ニノの存在がなければ、この映画がとても後味が悪かった。彼がいてくれて良かった。彼が生きていてくれて…レナートと共に、彼女の愛がいつまでも続くよう、小さな幸せがずっと続くように願っている。
そして、うんと幸せになって、あのバカ男どもを見返してやってくれ。お願いだ、マレーナ!
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