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ゑぎさんのコメント: 更新順

★5燈台(1959/日)メチャクチャ面白い!まったくもって縦横無尽なカメラワーク。ほとんど旅館の一部屋だけを舞台にして、人物もよく動く。視線もそう。スリリングなことこの上ない。タイトルバックの夜の燈台のカットで既に調子の良さが分かる。続く火山、三原山。このカットもいい! [review][投票]
★4男装(1935/米)確かに急展開過ぎたり、ほったらかしにされる人物がいたり、俄には首肯し難い心移りが散見されたりと、プロット展開上の難はあるのだが、見るべきは、キューカーのマルチ撮影+アクション繋ぎの演出と共に、ジョセフ・オーガストの撮影だ。 [review][投票]
★3れいこいるか(2019/日)まずは良い点。このような題材なのに、回想やフラッシュバックなし。どんどん時間を経過させる構成だが、説明科白はほとんどなし。そして、あからさまに悔悛してメソメソする場面もなし。しかし、寂しさを押し殺した笑顔と、ひょうきんさが溢れている。 [review][投票]
★3ワンダーウーマン 1984(2020/米)プロローグはフォードへのオマージュだと思った。ダイアナ少女時代の競技大会。戦士が馬のローマ式曲乗りをするカットは『リオ・グランデの砦』、ダイアナが出場する競技は、『静かなる男』の砂浜からスタートする競馬シーンを思い起す。この競技、出場者の色による識別がいい。 [review][投票]
★4Swallow スワロウ(2019/米)タイトルは嚥下の意味だが、それも含めた触覚の映画。物をつまんだ手触り、唇、舌、口腔内、さらに体内(喉、胃、腸、肛門)における感触。あるいはハグ。使用人ルエイの手。土の柔らかさ。でも胎児の感触は希薄。よくある、お腹を蹴る、というような描写もない。 [review][投票(2)]
★3バクラウ 地図から消された村(2019/ブラジル=仏)印象的なディゾルブ繋ぎもあるが、主に時間経過はワイプで繋がれる。黒澤オマージュなんだろうな、と思う。プロットも『七人の侍』の設定を派生させたようなものだが、アクションシーンも簡潔だし、とても面白い。 [review][投票(2)]
★3ザ・プロム(2020/米)まずは、プロット上の真の主人公エマ、ジョー・エレン・ペルマンのことを書こう。彼女は泣き顔もあるが、ほとんどのシーンで笑顔だ。「怖い」とか「緊張する」というような科白の場面でも、微笑んでいるように見える。これは本作のとても良い点だ。 [review][投票(1)]
★3野戦軍楽隊(1944/日)城壁が奥に見える原っぱのような場所で、子供達を集めて、日本人が、日の丸の歌を指導している。途中何度か、城塞の門のカット奥などで、矢張り子供たちに日本語の歌を歌唱指導する場面が出て来る。このようなシーン含めて、かなり牧歌的な雰囲気が印象に残る。 [review][投票]
★3阿片戦争(1942/日)冒頭、英国の軍艦が映り、ユニオンジャックに「海賊」と大書されるのには笑ってしまった。まずは、広東の城壁と門の美術が目を瞠る。 [review][投票]
★4悪魔のいけにえ(1974/米)ホントに正真正銘の名作。墓荒らしの事件のナレーションから始まる、この始まり方もカッコ良ければ、エンディングの夕景の中のシーンも、なんて図太い開放感、爽快感だろう。その他細かい演出でも考え抜かれたアイデアが無数にある。 [review][投票(1)]
★2それでもボクはやってない(2007/日)ドラマとして面白い、興味深い、知らなかったことを知り得た、社会的な意義を感じた、だからどうした。マニュアル(説明書)的な価値以上のものが、ほとんど見つからない。コンプライアンス遵守研修で見せられるビデオのような映画だ。 [review][投票(1)]
★4フロンティア・マーシャル(1939/米)荒野の決闘』のリメイク元。70分ちょっとに収めた、とてもシンプルかつタイトな出来。冒頭の、更迭される保安官は、ウォード・ボンドだ。『荒野の決闘』ではアープ兄弟の一人を演じることになるが、本作ではワンシーンのみの登場。 [review][投票]
★3萌の朱雀(1997/日)16ミリフィルムのブローアップの質感。家屋の中の、ゆったりとしたドリー移動。逆光。斜面に建った家。その家屋(居間)の中に置いたカメラから、縁側の向こうに緑の山を映した画面が美しい。 [review][投票(2)]
★2かたつもり(1994/日)約40分の中編。8ミリカメラで撮影し、16ミリにブローアップしたフィルムのようだ。お祖母さんを被写体とし、会話を同録で撮ったたカットがほとんどで、ほゞホームビデオ以上のものではない。 [review][投票]
★3につつまれて(1992/日)冒頭、二人のお祖母さんが、何やら作者がやろうとしていることに猛烈に反対している。この部分から始まるのが、大げさな云いようだが、戦略的なところだろう。作者にとっては、どうしてもやらなければいけない、居ても立っても居られない、計画なのだ。 [review][投票]
★5ハッピーアワー(2015/日)途中2回休憩の入る上映を見たのだが、約5時間の上映中、全く緊張感途切れずに見た。めっちゃスリリング。めっちゃ面白い。期待に違わない傑作でした。 [review][投票(1)]
★4思ひ出(1927/米)紳士たちの脱帽の反復(冒頭及び後半にも繰り返される)が笑わせる。皇太子のラモン・ノヴァロが、ハイデルベルグへ行ってからの、学生たちの宴会、そのモブシーンの力強いこと。 [review][投票]
★3山猫リュシュカ(1921/独)主な舞台は、雪の山岳地帯の砦と、山賊達のアジトの二カ所。様々な形にマスキングされた画面が特徴だ。言葉に書くのは難しいのだが、画面四隅に黒枠があり、画面の真ん中に被写体が映っている、というような様子でいろいろなパターンの黒枠が使われている。 [review][投票]
★3悲愁物語(1977/日)ゴルフ場での原田芳雄岡田真澄のシーンの出鱈目さや、江波杏子のファンからストーカーへ変転するキャラ造型の過剰さ、或いは野呂圭介の意味不明な扱いなど、清順らしい普通じゃない演出も面白い。 [review][投票(1)]
★3戦慄のスパイ網(1939/米)米国内におけるナチスのスパイ活動とFBIの対応を描くプロパガンダ映画。1939年の時期で、ユダヤ系のリトヴァクによって、このような映画が作られていることには驚くが、少々粗っぽい出来ではある。 [review][投票]