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ゑぎさんのコメント: 点数順

★3レディ・イン・ザ・ウォーター(2006/米)スクラントとタートゥティックの扱いだとかは相変わらず過剰な緊張感で見捨てられない魅力があるのだが、しかし、作劇臭い。ホラ話に付き合わされたという感覚が残る。それは思わせぶりで放りっぱなしの演出が多過ぎるからだが、 [review][投票(2)]
★3男はつらいよ 葛飾立志篇(1975/日)勿論小林桂樹。彼が映画を支えている。だが一番忘れ難いのは夢のシーンだ。サボテンが映り乗馬が近寄ってくるロングショットから、サルーンでの上條、米倉、吉田義夫、そして「チェリー」倍賞千恵子の唄のシーンの見せ方の西部劇的演出!なんと器用なこと!山田洋次はハリウッドで本格西部劇を作ることが出来る監督かも知れない。[投票(2)]
★3男はつらいよ 寅次郎子守唄(1974/日)上條恒彦の告白シーンはシリーズ有数の感動的な告白シーンだし、京成関屋駅のシーンの十朱幸代はたまらん可愛らしさ。「ちょっとあなたに会いたくて。」マドンナの告白(返事)のシーンとしてもかなり上位に入る出来。 [review][投票(2)]
★3男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(1982/日)シリーズのキス・シーンで云えば、満男と泉の新幹線ホームの場面や桃井、布施のカップラーメンを食べた後のキスや長渕が志穂美悦子を押し倒すシーンなんかも印象深いけど、しかしダントツで忘れ難いのが沢田研二田中裕子の観覧車でのキスだ。実にいい。本人達の気合も勿論なんだろうけど、やっぱり演出家の功績だと思う。[投票(2)]
★3ホテル・ルワンダ(2004/伊=英=南アフリカ)映画の冒頭、ドン・チードルが乗るバンを車中から撮ったシーンはスクリーン・プロセスに見える。なんとも古めかしい画調で驚いた。思わずスタンリー・クレーマーなんかの画面を想起する。 [review][投票(2)]
★3麻雀放浪記(1984/日)実に丁寧に作られていることは認めるが何とも生真面目で面白みの無い演出だ。高品格が映画を支えていると云えるが、彼を筆頭にいかにも役者の魅力で引っ張った映画という印象。暗転やディゾルブの使い方は全くありきたりで官僚的だ。安藤庄平の美しい撮影が勿体無い、画作りという意味での演出の才気が殆ど感じられない。[投票(2)]
★3ワイルド・レンジ 最後の銃撃(2003/米)雨や泥濘の西部劇を志向するケヴィン・コスナーというのは誠に好ましいと思うし、正直これだけ堂々たる本格西部劇が臆面も無く作られるとは思ってもみなかった訳で、西部劇ファンとしてはとても嬉しいのだが、反面、どこか違和感のある画面が繋がる。 [review][投票(2)]
★3待ち伏せ(1970/日)悪くない。繋ぎの良くない部分もあるが私には十分面白い。プロローグ−アヴァンタイトルで三船敏郎市川中車から仕事を頼まれるのだが、この市川中車って役者が大好きだ。他の映画にあんまり出ていなくて惜しい。 [review][投票(2)]
★3SAYURI(2005/米)私にはもうコン・リーの一人勝ちにしか思えない。こゝ約20年間、アジア圏最高の女優はコン・リーだし、もしかしたら今現在の世界最大の女優はコン・リーかも知れない。 [review][投票(2)]
★3東京ゴッドファーザーズ(2003/日)厳密に云うとアニメーション映画は別のメディアだ。異なる楽しみ方をすべきものだ。例えば『赤い河』の雲や『秋刀魚の味』の煙草の煙のような奇跡的瞬間をアニメーションでは絶対に造型できない。映画が「現実らしさ」を映そうとしてはいけないのと同様、アニメーションが「実写らしさ」を志向してはいけないということがよく判る例。 [review][投票(2)]
★3男はつらいよ 拝啓車寅次郎様(1994/日)満男は靴の会社に就職し婦人靴を扱う仕事に就く。もうこれは山田洋次が女の脚を撮りたかったからに違いない。また牧瀬里穂の登場は横臥した脚カットからだし、彼女のミニスカート・黒タイツ姿をきちんと見せてくれる..なんて云うのは少々邪道な楽しみ方か。 [review][投票(2)]
★3招かれざる客(1967/米)はっきり云って映画的な演出じゃない。ご立派な登場人物達、黒人メイドの作劇臭さ等唾棄すべきだ。しかしそれでも本作のキャサリン・ヘプバーンの造型については最大級の賛辞を贈りたい。彼女は殆どのシーンで目を潤ませている。こんな主演女優が成立している映画は空前絶後だ。彼女を見ていると私も涙が溢れてくる。[投票(2)]
★3男はつらいよ 寅次郎の青春(1992/日)前半、諏訪家の二階の部屋でスカート姿の泉−後藤久美子が脚を伸ばすシーンがあり、おゝ山田洋次のフェティッシュな趣味全開!と思う間もなく風吹ジュンが登場し、散髪の場面で後姿の脚カットを持ってくる。この散髪シーンの時間の流れがたまらんです。 [review][投票(2)]
★3ファニー・ガール(1968/米)ハリー・ストラドリングの色遣いは楽しめるが、しかしミュージカル場面が悉く巧くない。特に白鳥の湖のシーンは醜悪。演じられている光景も下品極まりないが、誰のアイデアか俯瞰ぎみの斜め構図にカメラを傾ける演出が下品さに輪をかける。ラストのストライサンドの熱唱も白々しく感じる。ただしオマー・シャリフはいい。[投票(2)]
★3青い山脈・続青い山脈(1949/日)杉葉子に対する今井正のエロティックな視線は特筆すべきだろう。ラスト近くの水着も凄いが前半のブラウス姿のシーンにおいても、とてもイヤらしいカメラの視線が定着している。 [review][投票(2)]
★3若者たち(1968/日)力のある映画だが演出も演技も少々熱っぽ過ぎる。田中邦衛橋本功は力が入り過ぎだろう。そんな中でワン・シーンしか登場しないが大滝秀治が恐るべき切れた演技を見せる。彼の演技も熱っぽいと云えば熱っぽいが、反面あくまでも冷静に切れた男を体現しており見応え十分。とにかく尋常じゃない表情だ。[投票(2)]
★3チャンプ(1979/米)人物のバストショットからアップへ等緩やかなズーミングを頻繁に行うカメラワークが目立つ。その度にパワーズームのモーター駆動音が聞こえるような気がしてしまう。どうしてこの当時の映画はこんなにズーミングを好んだんだろう。演出家が無自覚なのだ。あと、大いに涙腺は刺激されるがリッキー・シュローダーは作り過ぎだ。[投票(2)]
★3氾濫(1959/日)増村保造の中では落ちる方だろう。例えば船越英二沢村貞子に対する態度だとか佐分利信左幸子の事の顛末だとか予定調和的過ぎてつまらない上に増村特有の過剰な演出がなされていて少々バランスが悪い。 [review][投票(2)]
★3ジョージ・ルーカスのTHX−1138(1971/米)ルーカスの処女作はずばりSEXについての映画。無機質な未来イメージというのは常套だし、産児統制もSFによくあるテーマだが、徹底した造型で今見ても独特のセンスを楽しめる。後半のサスペンスも悪くない。ラストのチェイスシーンが印象に残るが、死体に成り済ますシーンのスリルがいい。このシーンの痛さの感覚がいい。[投票(2)]
★3ピーター・パン(2003/米)何を隠そう私もリュディヴィーヌ・サニエのティンカー・ベル目当てで見始めたのだが、ピーター・パンとウエンディがサニエ以上に色っぽく演出されていて少々当惑してしまった。またジェイソン・アイザックスに二役を演じさせるているのもオトナ向けのサービス。CGの洪水には辟易するが、しかし純粋にこの浮遊感は楽しい。[投票(2)]