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ゑぎさんのコメント: 投票数順

★4ロード・オブ・ザ・リング(2001/米=ニュージーランド)リングを追いかけてくる黒い騎士のいかにも災いを招きそうな重々しさが良いし、洞穴の中のオークやトロルとの闘いも見事な設計だ。神秘的なエルフの森の描写も胸苦しくていい。このような映画的な「禍々しさ」の表現において凡百のファンタジー映画と一線を画している。マッケランホルムの二人のイアンが素晴らしい。[投票(1)]
★4ストレイト・ストーリー(1999/米=仏=英)登場人物の関係性の描写、その毅然とした優しさが堪らない。それはファンズワースを中心とした兄弟、父娘の描写もあるが、取り上げられたという我が子を思うスペイセクの幻想(?)がグッと来る。それでいて車で鹿を轢いてしまう女を登場させる等リンチらしい常軌を逸したシーンも違和感なく挿入されており嬉しくなる。[投票(1)]
★3その後の仁義なき戦い(1979/日)工藤栄一らしい光と影の映像美は健在だった。映画館で見終わった時、矢っ張りこの画面造型は良いと思った。しかし松崎しげる演じるチンピラが歌手になるという展開はどうにも好きになれないし、ヤクザ映画としてはヒリヒリした鋭さに欠ける。[投票(1)]
★4バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(1990/米)3作中最も好きだ。それはイーストウッドへのリスペクトが感じられるからということもあるけれど、あゝメアリー・スティーンバーゲン!彼女の存在だけで3作のうちで一番良い!前2作と異なる映画の時間が流れているのは西部劇というジャンルのせいもあるが彼女のキャラ造型に拠るところも大きい。機関車の締め括りもグッド。[投票(1)]
★4恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989/米)ミシェル・ファイファー!もうその登場シーンから目が釘付けになる。 [review][投票(1)]
★5ラヴ・ストリームス(1984/米)これはちょっと凄いよ。商業主義とかけ離れた映画の最良のスタンスとはこういうものじゃないか。それは一度見たら忘れられない突出した魅力を放つ夢の中のバレエ・シーンも含めて。この演出は本当に凄い。こんな映画を作ってしまうことは心底凄い。そしてジーナ・ローランズの壊れたキャラクターは堪らなく愛おしい。[投票(1)]
★4ラフ・カット(1980/米)小さなアバンタイトル、バート・レイノルズレスリー=アン・ダウンそれぞれが視線を交わすバスト・ショットからもう鳥肌モノの格好良さ。ラストまでドン・シーゲルらしい全く無駄の無い演出。オチの提示のし方のそっけなさもシーゲルらしい。もうレイノルズとアン・ダウンのサービス・カットを見ているだけで時間を忘れる。[投票(1)]
★4突撃隊(1962/米)攻撃』や『突撃』と並ぶ傑作戦争映画だ。もっともスケールはかなり小さい。製作費はかかっていないが、ドン・シーゲルの演出は実に無駄なく進行してゆきクライマックスで見事に映画的な過剰さでもって見せてしまう。トーチカの装置として見せ方。エンディングの唐突さもシーゲルらしい。[投票(1)]
★4スパイクス・ギャング(1974/米)西部劇は1976年にドン・シーゲルが息の根を止めたが、その2年前にリチャード・フライシャーによって瀕死の重傷を負わされている。フライシャーとシーゲルによる西部劇の葬儀。その両方に立ち会ったのがロン・ハワードだ。物語的には実に後味が悪いが、ある種の爽快感がある。それはこれこそ映画でしか描けない他のメディアでは成立し得ないことを了解する爽快感。[投票(1)]
★3トゥームレイダー(2001/米)この監督のアクションシーンは隅ずみまでよく設計されている。辻褄合わせのための説明的なシーンが極力抑えられているのも良い。アンジョリーナ・ジョリーのスター映画としてファンには堪えられない映画でもあるが、彼女の肢体と面構えが印象に残り過ぎて損をしている面もあるだろう。悪役のイアン・グレンもいい。[投票(1)]
★3スパイダーマン(2002/米)CG活用の巧さからドン・バージェスが起用されているのだとは思うが、照明の平板さが目に付く。ウィレム・デフォーキルステン・ダンストへの昼間撮影時の照明が良くない。(或いはフィルム選択上の問題かも知れないが。) [review][投票(1)]
★4小さな赤いビー玉(1975/仏)こゝでもドワイヨンは空間全体を説明的に見せる画面(エスタブリッシング・ショット)を極力排して主人公に肉迫し、閉塞感とそこから生じる緊張や恐怖を見事に画面に焼き付けている。また主人公の初恋の相手である本屋の娘のノーブルな美しさが却って不安感を盛り上げる。なんとも危なっかしくていい。[投票(1)]
★2ロッキー4 炎の友情(1985/米)しかし、このラストは余りにいただけない。安易過ぎる。強い肉体には強い精神が宿るかも知れないが、同時に単純な精神も宿るのではないか、なんて皮肉の一つも云いたくなる。[投票(1)]
★5恐怖分子(1989/台湾=香港)圧倒的な力を持った傑作だ。画面の強度が飛び抜けている。例えばモーテルで女が男を刺すシーンの画面外からの唐突な運動の衝撃。同じような演出で言えばオフィスで男が女に詰め寄るシーンもそう。それでいて小道具の使い方の周到さも心憎い。 [review][投票(1)]
★3ビッグ・ウェンズデー(1978/米)ファースト・シーンとラスト・シーンは『捜索者』だし、随所に出てくる殴り合いもフォードへのオマージュだろう。さしづめジョン・ミリアスの『静かなる男』といったところか。しかしサーフィン・シーン以外は多くは弛緩した演出だ。何より笑わせるところが上手くない。[投票(1)]
★3嘆きのテレーズ(1952/仏=伊)人物造型は類型的だし、今見るとソープ・オペラのような不倫劇の顛末なのだが画面は格調高い。特に列車の中の緊張感と物言えぬ姑の視線の演出が凄い。ラストの突き放しの見せ方も唸らされる。ただしシモーヌ・シニョレはイマイチ綺麗じゃない。『肉体の冠』や『輪舞』の彼女(いずれも娼婦役)を見いだそうとすると失望すること必至。[投票(1)]
★3ギデオン(1959/英)スコットランド・ヤードを舞台にしたミステリ映画の小品。ジョン・フォードらしいいつものパースペクティブな画面はない。しかし勿論悪くはない。 [review][投票(1)]
★4デリンジャー(1973/米)結局ジョン・ミリアスはこの処女作を超える映画を撮れなかったと誰もが感じる一抹の寂しさを禁じ得ない作品。 [review][投票(1)]
★5赤い殺意(1964/日)私にとっての今村の最高作はこの映画。文句無く面白い。2時間半があっと云う間だ。春川ますみのすっとぼけた演技が何よりも楽しい。全てまるく収まったラストは少々都合が良すぎるかも知れないが、この御都合主義も含めてこれはまさしく「映画」だと思う。電車の扱いは『生まれてはみたけれど』を想起させる。[投票(1)]
★2さらば愛しき女よ(1975/米)今思うとこれがジェリー・ブラッカイマーの製作者としてのキャリア第一歩なのだ。ディーン・タボラリスの美術とジョン・A・アロンゾの撮影は良し。後は駄目。何もない。郷愁だけで映画を支えないで欲しい。[投票(1)]