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男はつらいよ 寅次郎の縁談(1993/日) | 香川県の琴島。満男と松金よね子の乗る漁船と、看護婦・亜矢−城山美佳子の乗る連絡船との併走カットがある。山田洋次も二つの運動を同一画面に収めることの力を信じる映画監督だ。 [review] | [投票] | |
懲役十八年(1967/日) | これもかなり良く出来た映画だ。まず、安藤昇がなかなか渋い。時折見せる笑顔もよく、とつとつとした語りだが、落ち着いた演技。人としての胆力を感じる。 [review] | [投票] | |
エターナル・サンシャイン(2004/米) | 長いアバンタイトル。クジレットバック開けでジム・キャリーがいきなり泣いているので驚く。この意味は途中でだんだん判って来るのだが、矢張りプロット構成が上手い。プロット構成の妙により切なさと同時に厳しさが倍加されている。 [review] | [投票] | |
戒厳令(1973/日) | ファーストカットの塀と瓦を使ったマスキングされた画面から、全編メチャクチャに凝った構図の連続だ。 [review] | [投票] | |
オートクチュール(2021/仏) | リナ・クードリとナタリー・バイという新旧二人の国際的スター女優を目当てに見る。クードリの造型は、悪態、口の悪さが映画としてのチャームポイントでもあるが、泣き叫びながら母親と怒鳴り合う場面等は、どうにかして欲しいと思いながら見る。 [review] | [投票] | |
フリーク・オルランド(1981/独) | 夜。崖のような斜面を降りて来る人。ナポレオンみたいな帽子(二角帽子)を被っている。地面から裸の上半身が出ている(下半身は土の中に埋まっている)、木のような女性がいる。 [review] | [投票] | |
アル中女の肖像(1979/独) | 凝ったクレジットバック。スタフの名前には写真が添えられている。千鳥格子の布の切れ端が付けられている一枚は、劇中登場する3婦人の演者のクレジットだろう。クレジット開けは赤い生地が揺れる接写ショット。これは女性のスカートだったと分かる。 [review] | [投票] | |
Gメン(2023/日) | 赤煉瓦の建物(深谷駅)の前。片っ端から女子高生に声をかける岸優太。特攻服姿の恒松祐里、小野花梨、今村美乃もこゝで登場する。岸は転校生。先生の星田英利に連れられ、校庭のはずれへ。そこのボロ校舎がG組。 [review] | [投票] | |
骨(2021/チリ) | 1901年に製作されたフィルムの修復版という体(てい)なので、画面も音もワザとノイズが入っている。こんな汚いことしなけりゃいいのにと思いながら見た。 [review] | [投票] | |
オオカミの家(2018/チリ) | 登場するのは少女マリアと、子豚のアナとペドロ。マリアがヒロイン。全ての細部がどんどん変化する、ほゞ全編ワンカットのように見せかけた、切れ目の無い移動ショットもどき映画。 [review] | [投票] | |
ベイビーわるきゅーれ(2021/日) | いつも同じようなことばかり書いていて恐縮だが、やっぱり、撮影現場でのアイデアで面白くなっていると感じられる映画が好きだ。プリプロダクションの設計段階では作れない面白さ。本作なんかがまさにそうだろう。 [review] | [投票] | |
国境の町(1933/露) | 1914年。ドイツとの国境に近い町(現ウクライナ?)。馬車が来る。それを公園のベンチに座って見る女性、これがヒロインのアンカ。彼女は靴工場の娘。エレーナ・クジミナがやっている。 [review] | [投票] | |
こんにちは、母さん(2023/日) | ビルの谷間から見上げた空。大手町辺りかと思う。オフィスで、書類をシュレッダーにかける大泉洋。彼は大企業の人事部長。部下の加藤ローサが、営業課長が来て待っていると云う。これが宮藤官九郎だ。 [review] | [投票] | |
帽子箱を持った少女(1927/露) | 冒頭、宝くじ付国債の宣伝映画、という解説が出る。お祖父さんとナターシャ。主人公のナターシャはアンナ・ステンだ。早々に彼女はお祖父さんに、結婚なんてまだまだよと云う。本作は結婚にまつわる映画だと分かる。 [review] | [投票] | |
JOINT(2020/日) | ほとんど映画については新人ばかりで作り上げたように見えるのだが、そういうバイアスをかけなくても(ベテランが撮った映画だったとしても)、かなり面白い作品になっていると思う。 [review] | [投票] | |
野獣たちのバラード(1965/露) | いたいけな子供たちの寄りのショットを繋げる冒頭。ラストもこれを反復するが、ただし、ラストは強制収容所で殺される前に撮られたユダヤ人のカメラ目線スチル写真がディゾルブで浮き上がってくる。 [review] | [投票] | |
ぼくの小さな恋人たち(1974/仏) | お祖母さんの家。主人公のダニエルが、朝、自転車で学校へ行く様子を屋内に置いたカメラで撮ったシーン。玄関から窓外へパンして見せる。本作はダニエルが出ずっぱりの映画。彼のいない場所は、ほゞ映されない。 [review] | [投票] | |
掟によって(1926/露) | 登場人物とプロットはソ連映画と思えない、ジャック・ロンドンの原作なのだ。舞台背景はユーコン川の砂金採り。『野性の呼び声』(『野性の叫び』)などと同じ。手前に川が流れ、奥に丘と一本の木がある風景。 [review] | [投票] | |
ママと娼婦(1973/仏) | 全編、短い暗転で場面転換する。いわゆる劇伴なし。人物がレコードをかける場面は何度も出て来て、環境音としてのBGMは沢山入る。冒頭はジャン=ピエール・レオ−アレクサンドルが朝起きるシーン。 [review] | [投票] | |
アッシャー家の末裔(1928/仏) | 夜の屋外は青、屋内はオレンジ色か普通のモノクロというかたちで染色されている。冒頭は、林の中の道を行く初老の男。寒そう。手には手袋。道に水溜り。木の向こうに家が見える。 [review] | [投票] |