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ゑぎさんのコメント: 投票数順

★4とんかつ大将(1952/日)佐野周二はちょっと出来過ぎのキャラクターだが、飄々とした風体がこの人にぴったり。脇役陣ではやはり三井弘次がかなり良い役回りで目立っている。彼が「聖夜」を唄うとても良いシーンがあり、本作はクリスマスの映画としても記憶したい。 [review][投票]
★3黄金時代(1930/仏)ちょっとふざけ過ぎているとは思うが面白い。サソリについての記録映画風の出だしの後、フォーカスインして海岸、断崖上の銃を持つ男の俯瞰になるが、これがいいショットだ。こゝで既に全体のクオリティを推し量ることが出来る。 [review][投票]
★3憂愁平野(1963/日)灯りの付いていない家の中。廊下の奥から手前に歩いて来る山本富士子。だんだん顔が見えて来る。山本のモノローグで始まる。夫が軽井沢で女と会っている疑惑について語る。 [review][投票]
★3SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022/米)1992年、アイルランドの海岸。映画のロケ撮影現場だ。犬を連れた若い女性がやってくる(『恋人はアンバー』でタイトルロールを演じていたローラ・ペティクルーだ)。 [review][投票]
★4カラビニエ(1963/仏)あゝこれも面白い!走る自動車のフロントガラスから撮った道路のショット。数ショット繋ぐ。原っぱのような放棄地のような場所。画面奥にジープが蛇行しながら走って来るロングショット。掘立て小屋。アヒルや鶏。ミケランジェロ!女が叫ぶ。 [review][投票]
★3稲妻(1967/日)冒頭は首都高の高架下、橋の上で倍賞千恵子宗方勝巳との別れ話のシーン。親の反対を説得できないと宗方が云い、握手して別れる。倍賞は電話交換手。後のシーンで、会社の近くに江戸城の石垣跡がある。日本橋とか大手町あたりかなと思う。 [review][投票]
★3博奕打ち外伝(1972/日)主人公・鶴田浩二側に高倉健菅原文太伊吹吾郎、あと、鶴田に惚れる芸者・浜木綿子、という布陣(高倉はやゝ中立だが)。敵対側が若山富三郎とその子分の松方弘樹。 [review][投票]
★3パリタクシー(2022/仏)ファーストカットは路上に降る雨かと思ったが、洗車場の中の自動車のシーンだった。車内には運転手のシャルル−ダニー・ブーン。町へ走り出すタクシー。美しい色遣いの画面。 [review][投票]
★3嵐を呼ぶ楽団(1960/日)大阪。キャバレー「ユニバース」の舞台。これは当時のユニバース(味園ビル)を借りて撮影したのだろう。赤い衣装の雪村いづみ。火の鳥。バンドのピアノは宝田明。 [review][投票]
★3硝子のジョニー・野獣のように見えて(1962/日)海。左へパンして浜辺。女たちがワカメを浜にあげている。中にワカメで遊ぶ芦川いづみがいる。そこへ、アイ・ジョージがやって来て、パンツ一丁になって海へ入る。 [review][投票]
★3柿の木のある家(1955/日)小豆島。冒頭「真ん中馬糞(まぐそ)」と囃す歌。木の上の男の子(次男)が7人兄弟の真ん中のヒサノのことを唄っている。このヒサノ役の子役が、初見でとても可愛いと思う。一人クオリティが違う。 [review][投票]
★3脱獄の掟(1948/米)本作もジョン・アルトン撮影の犯罪映画。ノワールのムード醸成への貢献は大きい。それを最も感じさせるのは、矢張り、クライマックスの港町の夜の造型だ。街頭はすごい霧。霧の中の銃撃戦。アルトンお得意の画面。 [review][投票]
★4未来への迷宮(1935/露)階段で始まり、階段で終わる。冒頭のモンタージュは、サイレントかと思う。湖?に入って行く小太りの女性。テーブル。犬。午睡する男。これらのモンタージュ。以降、全体を通じて、サイレント的な演出と繋ぎは多数出てくる。 [review][投票]
★4ジオラマボーイ・パノラマガール(2020/日)冒頭から、カメラ位置の高低感がキャッチする。鈴木仁−ケンイチの家の居間におけるカメラ位置が高いのだ。彼の背が高い、ということが理由の一つだと思うが、仰角を避けた構図だ。人物を水平に撮ろうとしているように思う。 [review][投票]
★3泣蟲小僧(1938/日)落ち葉の降る家の前。少年啓吉が掃除をしているロングショット。浮遊するようなカメラがゆっくりと寄る。悪くないショットだが、もっと寄って欲しい。こゝから中途半端に思う。 [review][投票]
★3河上の別荘(1930/米)夜。刑務所の塀のロングショット。塀の上を歩く刑務官がおり左端に見張り所。スペンサー・トレイシーウォーレン・ハイマーの脱獄シーンだ。塀を乗り越えて、用意されている逃走用の自動車へ。 [review][投票]
★3天草四郎時貞(1962/日)夜のキリシタンの集会。ローキーの画面。屋内の十人ぐらいの農民たち。代官所の役人(侍たち)が突然押し入り、年貢を納められるか問いただす。 [review][投票]
★3わが恋の旅路(1961/日)シネスコの画面左に小紋のような模様が描かれて、その意匠が変わって行く。右側にタイトル・クレジット。和田誠のタイトルデザインとある。ファーストカットは雨の中、道路の行先プレート。江ノ島、逗子、と書かれている。 [review][投票]
★4イチかバチか(1963/日)黒電話のアップ。画面外で、伴淳三郎が銀行員と会話する。定期預金の30億円持って来て。銀行を出発する輸送車と警護の白バイ。屋敷の広間のテーブルに、札束を積み上げた俯瞰。銀行支店長の石田茂樹ら銀行員が正座して礼をする。警官も取り囲んでいる。 [review][投票]
★4さすらい(1957/伊)本作のアントニオーニはとても分かりやすい。分かりやすいというのは、映画の物語を紡ぐ(プロット展開)上での経済性のことを云っていて、例えば主人公を中心とする登場人物の感情(と行動)が見て取れるように分かりやすい、と云っているのではない。 [review][投票]