コメンテータ
ランキング
HELP

ゑぎさんのコメント: 投票数順

★3名刀美女丸(1945/日)ファーストカットは鍛冶場の情景。画面中央の庭が美しい光を帯びており、のっけから照明には興奮させられる。続くシーンでヒロインの山田五十鈴とその父親役の大矢市次郎が親娘で剣の練習をする。山田は父親の面を打つ。 [review][投票]
★3アムステルダム(2022/米)本作も全般にとても面白い映画だ。何度か涙目になるぐらい心揺さぶられる場面がある。ただしそれは、私の場合、ほとんど美しい画面に心揺さぶられたのである。 [review][投票]
★4スペンサー ダイアナの決意(2021/英=独=米=チリ)1991年のクリスマスイブからの三日間を描いた映画。当時の女王の私邸を主な舞台とする。冒頭は広い草原。画面奥、遠くの道に数台の車輌が走る。軍用車輌だ。道路には轢かれたキジ。 [review][投票]
★3川のある下町の話(1955/日)全編の8割ぐらいは、あおり、つまり仰角ショットだ。特に病院内等の室内で目立つ(天井が映る)。あとの2割はほゞ俯瞰。目線の高さの水平のショットはほとんどない。 [review][投票]
★3二人の息子(1961/日)団地の階段の仰角ショット。宝田明が降りるのをクレーンか、下降とティルトで見せる。4階ぐらいのベランダで手を振る妻の白川由美と女児。地上から手を振り返す宝田。団地の入り口から海が見える下り坂の道のショットが何度も反復される。 [review][投票]
★3100万人の娘たち(1963/日)海岸。独特の波状の棚のような地形だ。堀切峠という看板。日南海岸を行くバスのシーン。バスの中では、岩下志麻がガイドだ。 [review][投票]
★3音楽喜劇 ほろよひ人生(1933/日)東宝の前身、PCLの三角の社旗がはためく画面がロゴのように使われている。クレジットバックは撮影所の外観など、会社紹介のような雰囲気だが、これが、後の東宝砧撮影所だということだ。 [review][投票]
★4もぐら横丁(1953/日)「もぐら横丁」は下落合にある設定だが、主人公夫婦−佐野周二島崎雪子は、戸塚の下宿屋に住んでいる。狭い部屋での二人の会話シーンでは、どんでん(180度カメラ位置転換)をする。イマジナリーラインを越えても、ちゃんと繋がって見える演出だ。 [review][投票]
★3三尺左吾平(1944/日)本作のプロットは伊達騒動を舞台とする。タイトルロールの左吾平−榎本健一は、身分は軽輩(足軽)で、藩の政治にはいたって疎いが、主君(幼君、伊達綱村)に対しては全き忠義の人だ。 [review][投票]
★3シェラマドレの決闘(1966/米)監督がシドニー・J・フューリーということで、今まで食指が動かなかったのだが、撮影がラッセル・メティだと知り、今回見てみると、これはなかなか良いではないですか。やっぱり、映画は撮影だと感じられるエビデンスの一つになった。 [review][投票]
★4樋口一葉(1939/日)蓮のある池のショットでクレジット。とても綺麗なレタリングだと思った。クレジットの時点で既に丁寧な仕事だと感じさせる。冒頭の雨のシーンもいい。ぬかるんだ道を歩く下駄と着物の裾で、二人の女性が別々に歩いていることを示す。 [review][投票]
★4フォーエヴァー・モーツアルト(1996/スイス=独=仏)この映画は、プロローグ的なオーディションパート、サラエボへの道中(及びパルチザン)パート、映画撮影パート、映画公開後パートの大きく四つに分かれるように思うが、そのいずれにも出て来る映画監督ヴィッキーが、本作に一本筋を通している。 [review][投票]
★3JLG/自画像(1995/スイス=仏)冬の映画。冬の風景。原題の副題は「12月の肖像」なのだ。寒々とした浜辺とカモメ。湖の岸に打ちつける波。雪の降る庭の俯瞰ぎみショット。雪の積もった山道などの冬の風景が何度もインサートされる。 [review][投票]
★3女中ッ子(1955/日)実を云うと見るまでは(しかも中盤までは)、左幸子がタイトルロールの「女中ッ子」だとばかり思っていた。「鍵っ子」とか「メガネっ子」とかと同様の用法の言葉なのだろうと。女中が天職のような子とか。 [review][投票]
★3鶏はふたたび鳴く(1954/日)「朝になると日が昇る。夜になると暗くなる。当たり前の話だ、ヘイ!飯を食わなきゃ腹が減る」という主題歌。全編に亘って、登場人物が唄ったり、劇伴として使われたりする。最初は、奇妙な歌だと思ったが、次第に耳について離れなくなる。 [review][投票]
★4ゴダールのマリア(1984/英=スイス=仏)「マリアの本」(28分)と「こんにちは、マリア」(72分)の二作品をまとめられたバージョンで見る(本邦では、ほとんど皆さんそうなんですけど)。私は、いずれもが甲乙つけがたい美しい映画だと思う。 [review][投票]
★3アイ・アム まきもと(2022/日)仰向けで寝ている牧本の俯瞰。どこに寝ているかは、地面の雰囲気で分かる。黒い玉砂利。墓地の一区画。彼はよくテンパって自制できなくなる。 [review][投票]
★3サイド・ストリート(1950/米)NYの空撮でクレジット。警部補役のポール・ケリーのナレーションが入る。銀行で大金を引き出すビジネスマンや郵便配達員が映るが、ちゃんと筋に絡んで来る。この郵便配達員がファーリー・グレンジャーで主人公。 [review][投票]
★4喜劇とんかつ一代(1963/日)これも相当に面白い映画だ。矢張り、全ての構造物が全然普通じゃない。森繁久彌淡島千景が営むとんかつ屋は勿論だが、こゝだけでなく、 [review][投票]
★3晴れて今宵は(1942/米)全編ブエノスアイレスを舞台とするフレッド・アステアのミュージカル。もう無国籍感甚だしい。そのあたりはRKOのマーク・サンドリッチ作品と同じだ。本作はコロンビア製。現実離れした清潔感溢れるスタジオセットの中で展開するお伽噺なのだ。 [review][投票]